コケ観察会ひさびさ

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今年はコケ本yearですね。
また素敵なコケの本が登場です。絵本だけど、内容が凄すぎてもはやコケ本と言ってしまおう。
詳しくは内容を見てこそなので、ネタばれになるので控えてありますが、ちょっとした感想をコチラに書きました。
コケ本紹介@コケイロ

さて、しばらくお休みしていた(元々滅多に開催してませんが。。汗)観察会を久しぶりに行いました。

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裏高尾方面の小下沢渓谷にて。
あまりコケは多くありませんが、皆んなでワイワイ。
蘚苔類の各先生の元、あっちについてはこっちについて。。。と欲張りに張り付いて皆さん満喫された模様。

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ニスビキカヤゴケの大群落

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ナメリチョウチンゴケの雄株

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オオトラノオゴケとキダチヒダゴケの混生。

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野外での両者の見極めポイントは、主軸ナリ。
主軸が平らになっているのがキダチヒダゴケ。
キダチヒラゴケというのもあるので、先生がたまにうっかりをしてしまう和名を聞くだけでは混乱しかける。
早く学名で対応したいものです。。

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ウラベニジャゴケ

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オオホウキゴケ
もう!全くもって、何て可愛いんでしょう。

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大変立派なオオジャゴケ。
タカオジャゴケもあるので、ジャゴケ3種がここで一気に観察できます。

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ツルチョウチンゴケ(左)とオオバチョウチンゴケ(右)

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解散後も、数名が先生達と一緒にノロノロ観察しながらの帰路。
バス停近くのコケ壁面にて。
帰るギリギリまで皆んなで楽しみました。

今年中にまた開催したい所存です。
今回はオカモス内告知のみであっという間に埋まってしまいました。
SNSも定着し、どこに属することなく情報もイベント参加にも不自由しない昨今ですが、
コケ好きさん向けの情報や観察会など気になる方は、オカモス(岡山コケの会)へのご入会がお勧めです。→コチラ

オマケ
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虫には(というか虫にも)てんで疎い私。
とはいえ、コケのおかげで随分と視界における許容範囲は広がりました。
蛾なのか、蝶なのか、トンボなのかナンダコイツは?と思ったこのヒト。
観察会には、虫屋さんもいたので、すかさずきいてみると「トンボエダシャク」という蛾だそう!です。
名前を聞いて思わず、なるほどー!面白い!と。
野外ってやっぱりおもしろいですね〜。
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小さすぎるコケ

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〜ユウレイホウオウゴケ 2017年4月 木下沢渓谷〜

1年ぶりにコケ観察会を開催するにあたって、先月下見にいった際に見たもの。
この小ささたるや、どうやって写真に収めれば良いのでしょうか。。
これ一つに、どっぷり時間をかけるわけにもいかないし、三脚も荷物になるし。。
とはいっても、帰宅後の残念な画像をみて後悔するくらいなら、もう少し粘るべきだったか。

ユウレイ

指を添えても見えない小ささ!

サツマ

サツマホウオウゴケもありました。

サツマ2

中肋がないのでわかりやすい。アブラゴケに似ているということで、並べてみると大きさの違いが歴然。

キュウシュウ

キュウシュウオウオウゴケも。

ここまで小さいと、さすがにコケセンサーを全開にしても目に入ってくることはまずない!
「環境を見て、ああいそうだな〜と思ったら、うっすら緑がかってそうな石を手にとってみれば、いたりする」
と、先生がいうような神業?!はまだ習得できておりません。
こんなにもひっそりとおいでになるこのコケに、いつか自分から会いに行きたいものです。

観察会でも会えるかな。
こんな極小サイズも拝めるかもしれない次回は、あっという間に定員になって一般告知できませんでした。

今後も不定期にたまに行う観察会。
ご興味ある方は、オカモス(岡山コケの会)にぜひご入会を〜→コチラ



コケ観察の愛用品2

コケ観察時に愛用しているアイテムその2です。

コケ採集時の必須モノといえば、ヘラがその一つですが、
ルーペや筆記用具、カメラ。。。とただでさえ、細々と使う頻度の高い小物が多い上に、
採集袋やら、図鑑やらと必要なモノは多くてまごまごするコケ観察。

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ということで、「ヘラ×えんぴつ」です!

これは、コケ友さんでもありコケについては大先輩のTさんの大発明。
Tさんは、ボールペンとドッキングさせていました。

一つでもアクションを減らそうと、ずっとメモ帳と筆記用具のドッキングを四苦八苦試していました。
また、キーホルダータイプのアウトドアペンを使ったことも。
ところが、
・メモ帳と一緒だと採集袋に書く際にメモもくっついてきて不都合。
・首から下げるとルーペと絡まり不都合
・アウトドアペンを下げていたところ、不意にペン先が出てしまい服を汚した
・単純にポケットにペンを入れてみると、やはり服を汚した
・ならば、とクリップのついた超薄型「ペグシル」(よくアンケート記入などでもらう使い捨ての)にしたら、
いざ使う際にシン部分がなくなっていた。
・ならば、えんぴつ!と順調に使っていたら、中盤でシンが丸くなった&折れてしまった

などのような過程で、どれもこれもしっくりきません。
しかし、Tさんのヘラペンをみて目からウロコ。
動作がじつにスムーズ!

しかし、上記のような失敗を避けるために、私はえんぴつを使用することに。

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リラのカーペンターペンシルが平べったく、ヘラの柄と干渉しないので具合が良いです。

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ダイソーのモンジャ焼き用のヘラ(柄が木のもの)が角度など使いやすくオススメです。
(これを愛用しているコケ屋さん多数)
なんと、リラペンと幅がピッタリ!

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しかもこれ、シンがやたら太いので絶対に折れません。
ちょっとだけ先を薄く仕上げると、角を使えば小さい字も書けます。

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(比較用にシャーペンを置いてみる)
採集袋やメモ帳、図鑑に書き込める程度の細さやサイズは不自由しません。

ちなみに、ヘラは木製の柄を分解し、ペンシルは長いので二つにノコギリでカットしました。
マステで止めてるだけなので、何かあればすぐに外せます。

これは、見た目のシンプルさ以上に使いやすくて大ヒットアイテムで、Tさんには大感謝なのです。
観察時は、基本片手にずっとこれを握りしめてウロウロ。
コケ見に夢中でついついやみくもに手を出してしまいますが、
これからの季節、虫やらマムシやら危険も潜む野外での採集行動。
このヘラで枯葉や枝をどかしながら探索、これぞというコケがあればそのままヘラですくいます。


コケ観察の愛用品その1

観察会の下見に、と
久しぶりにがっつりフィールドにでました。
その成果はまたおいおいとして、観察時に愛用している図鑑装備、小道具小技を記録しておこうと思います。

野外に出るときは何かしら図鑑の類を携帯するのが必須ですが、
私は先生と一緒で、しっかり聞き込めそうな人数体制の時、ここぞという時、
コケフォレーなどの強化講習の時など、平凡社の図鑑をポータブル仕様に変えて持参してしまいます。





・説明のあった種が「掲載されていない」なんてことがない
・ゆえに、手元にコケはなくとも、話がでた種をその場ですぐに確認できる
・写真と実物で見比べ、再確認できる
・その場で書き込め、あちこちにメモがとっちらからず、図鑑一箇所に情報をまとめられる(私は平凡社にまとめるようにしているので)
・和名がでてこない場合にも学名ですぐに何のコケを説明しているのか確認できる

などなどのような感じで、ものぐさな私には後でメモを確認する手間も省けてなお便利に感じます。
ところが、この図鑑の重さは約1.7キロ。
片手で持つのはツライ。
カバンからいちいち出すのもツライ。
ページを立った姿勢でめくるのもツライ。

なので、思い切って図鑑を加工しています。
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図鑑をバッグのようにたすき掛けするのです。

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歩く時はポシェットのように。

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立ち止まって、解説が始まったらすかさず図鑑をひらきます。
片手で開けます。めくれます。
画板の使用感に近いかも?! 
お腹で引っ掛けながら開くと、片手でコケを持ちながらページをめくったり、メモをしたりできちゃうのです。

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通常はストラップを外せばいつもの図鑑に戻り本棚にもしまえます。
野外の際は、すかさずフックを引っ掛けポータブル仕様に変身!


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OP TECHというブランドのビジネスマン向けのショルダーストラップで、
カバンのストラップを純正からこちらに変えるだけで、30%の重さを減少させるというスグレモノ。
ネオプレーンの素材が肩にやさしくフィットして、歩く振動にもずれたりしません。

図鑑の表紙に穴を開け、その穴を保護するためにハトメパンチをして、リングパーツを取り付けます。
あとは、臨機応変にこのストラップを付けたり、外したり。

私はさらに、野外に持って行って汚れや傷みを防止するために、ブッッカバーのようなものをつくって(お粗末ですが)
被せた状態にしています。
そうすることで、一人でふらふら野外で使う際にも、一見図鑑とはわからないオタク臭緩和で都合が良いかなあ、と。
また、ブックカバーのおかげで表紙とカバーの間にポケット的空間も生まれ、メモやプリントの収納も実現しました。

ちなみに、これは野外だけでなく室内でも◎
顕微鏡講習などで、万一図鑑を広げるスペースが無い時などにもちょっと便利です。
ヒザの上に乗せながら、ぷるぷるしつつページをめくって、顕微鏡を覗いたりしていると、つい落下。
肩にかけておけば落とす心配もないし、使わない時に置く場所にも困らないのです。

コケ観察時の目的や、レベルは個々で異なり、差もあります。
なので、一概にはオススメしませんが、数年使ってみた結果私には合っていて、我ながら良い小技だ!と愛用しています。
表紙に穴はあきますが、後悔はしていません。
むしろ、開いてしまった分、使いたおすぞ!と変な意気込みが湧いたのでした(笑)
私のようにコケ学吸収に不器用で、ものぐさで、中途半端な中級者にはオススメかもしれません。

もちろんここまでしなくとも、野外携帯用に最適な図鑑で普通の人は事足りるかと思います。

オススメ2冊









コケでないコケで楽しむ

ご無沙汰な投稿なのです。
さして見にくる方がいるページではなし、何となく更新しませんでした。
忙しいながらも、それなりに日々コケネタはあったはずなのですが、すっかり忘れてしまいました。
やはり脳内の整理と記録にもアウトプットは必要だろうと再開してみます。



とはいえ、久々の投稿は
探し物のの過程でたまたま気づいた地衣類話です。

生き物屋さんと接していると、地衣類ごときの話では珍しくもなんともなく、
ごく自然に発せられる名前の数々ではありますが、
よくよくよーく冷静になると、地衣類について話せるのはあまり普通ではないのですよね。
でも、コケよりもずっとずっと世間に、静かにとても静かにひっそりと身近に息づいていたのですよ。
地衣類が!
まさに普段の生態のごとく、姿が変わっても誰に気づかれることもなく、
素知らぬ顔をして、いつの間にか近くにいたよ!!みたいな。

当たり前のように手にしたものが、実は地衣類の恩恵を受けたもので出来ていた。
という意外な事実は、リトマス紙や植物染めを知った時のような新鮮な驚きでした。

誰もが頻繁にいくであろう100均、スーパーやドラッグストア。

私は行き慣れたこの場所で思わぬ地衣類との遭遇を果たしました。
はて、みんな普通に知ってたのかな。
思わず鼻息荒くなったのって私だけか?!
これ常識なのかしら。
今更気づいたの?レベルなのかしら。

それは、こちら。
ジャン!
のど飴たちです。

3


アイスランドモス:
学名:Cetraria islandica/英名:Iceland moss/和名:イスランドゴケ
ウメノキゴケ科
エイランタイとも呼ばれている。
北欧人にとって大切な食料であり、自然薬であったようです。
植物療法ではトニック効果のあるハーブとして位置付けられている。
食欲不振、口腔粘膜の炎症、空咳、喘息、糖尿病、病後の体力回復、強力な抗菌作用など、

このような効果から、北欧の薬局ではトローチが販売されているそうです。
またハーブティーのティーバッグ?も販売されているそうで、ずっと気になっていました。
しかしながら、北欧へいく予定などとうてい出てきません。
ノルウェーにいる母の友人に頼んでもらったのですが、話が通じないのかノルウェーには無いのか撃沈。
この2,3年は、ふとした時に思い出しては、通販などで出回って無いかとちょくちょく探していたものです。

ところが、灯台下暗し。
普通に、のど飴に入っとる!しれっと入っとる!

いろいろ調べてみたところ、結構あちこちで販売されているものに入っているのです。
例えば、

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飴ばかりあっても食べきれませんので、これ以上買いませんでしたが、他にもまだありました。

「地衣類ちいるい」とは、菌類と藻類の共生生物で、お互いに助け合い支えあうことで自活できるという特殊な生き物のことですが、どちらかというと菌類になるので、植物のくくりではありません。
しかし、和名にはたいてい「◯◯ゴケ」と「コケ」の名がつくので、蘚苔類の仲間だと誤認されがちです。
というか、そもそも地衣類の存在自体を認識されている方が、一般的にどれほどいるのか。。というレベル。
でも、コケよりもずっと身近に潜んでいたんですねえ。

ところで、
プリザーブド加工されたアイスランドモスは、ハナゴケ科の地衣類だと思っていました。
というか、たぶんそうだと思うのです。
しかし、上記にあるように効能として期待されるハーブとして扱うような位置付けの場合でいうところのアイスランドモは、学名がCetraria islandica
「エイランタイ」と「ハナゴケ」は違うのですよ、科も違うし。
コケのくくりだけでなく、地衣類の中でも名前が混濁しているのでしょうか。。
しまいには、「フィンランドモス」という商品名の場合もあるし、結構こんがらがりますね。
様々な商品や作品に使われているし、用意に入手できるので見たことある方も多い一つかと思います。
ほぼ確実に「苔」として商品説明されているので、あれを地衣類も含んだ「広義の意味のコケ」であって、
「狭義のコケ(つまり蘚苔類)ではない」ということまで認識して使っている人は、かなり少数派です。
ましてや、ハナゴケとエイランタイとの分別みたいな次元になるともう生き物屋さん以外、絶対に通じなさそう。

地衣類は好きですが、詳しくはないので、このあたり、
地衣類屋さんと接する機会があった際には、ぜひ聞いてみたい一つです。

ちなみに、地衣類は存在の認識は蘚苔類以下ですが、
具体的に人と直接関わる云々については、蘚苔類よりも人の役に立っている気がします。
ハーブとしての薬効や染色についてもそうですが、
アロマ界でも「オークモス(ツノマタゴケ)」などがメジャーです。

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オークモスは熟成中や抽出中に成分変化が起こって香気が生成されるそうです。
香水など調合する際に重要な原料となるとか。
免疫回復作用や、線虫駆除作用、プレッシャー排除作用などなど。

ポプリなど香りで堪能するのが主なオークモスですが、
珍しく飲用ができるということで、ドライを入手したので早速ハーブティーにしてみました。

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香り同様、本来単体で使うものではないのでしょう。
個人的には結構苦手な風味で、美味しいとは感じません。
変な甘みがあります。

でも、ジャゴケ食と同じく、興味あるもの隅々五感をフルに使って楽しみたい!
地衣類もそういった感じで食せただけですっかりご満悦なのです。




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プロフィール

よ2

Author:よ2
地味で共感を得難い、コケの魅力に取り憑かれ、観察や写真を撮りにでかけ、コケグッズを集めたり、つくったりの日々。コケ一色の毎日を綴るコケブログです。http://kokeiro.com