新年コケ始め

3(目はペンで書いたもの。あまりにミクロサイズに点を打つため歪んでしまう)

今更ですが、あけましておめでとうございます。
特に誰が来る、でもないブログですが、なんだかんだで8年目。
コケばかりのネタでよくまあ続くもんだと、我ながら感心しました。
今年酉の年、鳥ネタで遊べそうなコケが蘚苔類界には色々あって和名バンザイ!な年です。
しかも、ヒメトサカゴケやらトサカホウオウゴケやら、トサカが付くものもあったりなんかで、
まさに「苔コッコー」と、これはもうコケの年なんじゃないかとこじつけたくなるほど。
それに、そもそもセン類の胞子体には鳥に見えるものが多いなあ。

そんなこんなで時に真面目に、
ほとんどはくだらない遊びを交えて、コケとの触れ合いを今年も時たま記録していきます。

★★★★

さて、そんな新年コケ始めは、ダンゴゴケの観察とコケ遊び色々、コケ調理で幕を開けました。

すっかりお正月もあけてしまいましたが、お餅はまだ残っています。
前前回の記事でジャゴケを調理した感想を書きましたが、
あの後、ジャゴケチップスにも挑戦してみました。

香ばしくゴマ油で軽く揚げて塩をひとつまみ。(小さいのでフライパンで焼いたようなものですが)
これが、結構意外にイケまして、お浸しより数倍手が進みます。
菓子袋に入ってテレビを見ながらビールと出されたら、気づかずぱくぱく食べてしまうかも。

その時に海苔っぽい印象を受けたので、
正月あけで残った餅を前に「よし、これは餅と一緒にたべてみよう」と思いつきました。
味付けは醤油で。

1

醤油とごま油、お餅のテイストが勝っているのはご愛嬌。
しかしながら、ジャゴケ無しと有を食べ比べると、やはり違う印象。
ちゃんとジャゴケが海苔のようなアクセントの役割を若干担っている様子です。
海苔が無いけど、餅はある。そんな時は是非一度お試しあれ!

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コケを調理する

先日「所さんの目がテン!」でやっていたコケ特集。
(関東では11月でしたが、関西は12月とズレがあるそうです。)

科学番組らしく、通常のコケ特集とは異色な内容で、
中でも「コケを料理する」というテーマでの実験は非常に興味深かったです。

『コケを食する』的な発想は、今に始まったことではなく、いろいろなコケ本にも書いてあるし、
コケ友さん達と味について談義で盛り上がることも多々。

私も、キヨスミイトゴケやオオカサゴケ、ニスビキカヤゴケ、ジャゴケ、などなど。
気が向いたら口に入れることもしばしばありましたが、料理はしたことがありません。
ミズゴケのてんぷらは有名ですが、肝心のミズゴケ入手が困難なので、未体験です。
とはいえ、一度は食べてみたいな〜とミズゴケを自分で育て始めて早5年?
結局、よく育ったかと思ったら、食べる前にいなくなりかけ、また生えて、また消えかけ。。。
となかなか安定せぬまま、中途半端に鉢の中で今日まで来てしまっており、てんぷらにするほどの余裕ができない始末。

そんななか、テレビで今回紹介されたレシピの具材はなんと「ジャゴケ」
ジャゴケならば、我が家に結構います。
しかもそこそこ年月を経て層になっているので、一番上をめくれば土が付いてくることなく、
腹鱗片も仮根もきれいに剥がれてくれる。

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ということで、早速調理を開始してみました。
ジャゴケのおひたし的なものです。
味付けは簡単に麺つゆ。そしてお酢。

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まずはよくよく水洗い。念入りに。
しっかり食べられる量か謎なので、少量で試します。

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そして沸騰した鍋で茹でる。消毒も兼ねて。
この時、ふわっと芳醇な香りが鼻を抜けました。
これが、ジャゴケ特有の香り成分であり、マツタケと同じと言われる香りです。
温められてアロマテラピーのように広がったのでしょう。
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出来上がった料理は、茹でたために香りは飛んでしまいあまりない状態。
お湯の中に溶け出してしまったのかしら。
ジャゴケのマツタケ風味を生かすためには、ぐつぐつ茹でるのではなく、
熱燗でヒレ酒やマツタケ酒のように「蛇酒」にしてはどうだろうか。
めっきり寒さ厳しくなりつつある今日この頃、本来なら今すぐにでも試したい所だが、
禁酒中の身であるために断念せざるを得ないのです。ああ〜残念。

そして、調理の続き。
何となく気持ち的に色止めになるかな、と氷水で冷やす。

茹でたために、もっとふんにゃりと、柔らかくなってしまうかとおもったら、
葉状体のシャリシャリというような食感はしっかり残っていました。
(他の食材で似た食感のものを探しているのですが、見つからない。。。)
同定する時に、葉状体の断面をカットする時にかすかに指先に感じるあの感触。
あれがそのままお口の中でも、というような感じです。←伝わりづらい表現..........。

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そして気になるお味は、絶賛するほどではないですが、普通に食べることができてしまう味です。
しれっと食卓に乗せても平気そうな。。
かすかに苦味はある気もするが、お酢のおかげでそれが良い塩梅に生かされています。

お酢や麺つゆの味が強すぎて、それでどうにかなっているような気もしなくもないのですが、
とはいえ、後味も悪くないですし、クセも無いので問題なく食せるのでしょう。
でもこれをご飯と一緒に食べて見る、というチャレンジはできずにおります。

さて次は、ジャゴケチップスに挑戦してみます。

コケの日

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11月11日11時11分11秒

予約投稿にしまして1111111111と1を並べてみました。
本日はポッキーの日ではなく、私的には「蘚こけの日」としたい次第。
近年、一人で勝手にそう呼んでいるわけですが、全く広まっておりません。

「1」

まるで蘚類の胞子体のようではないですか。。。

誕生花としての「コケの日」は1月や8月12月に到来するのですが、
カレンダーを眺めていると、今日もコケを思い出さずにはいられない日となってしまいました。
コケ屋さんならきっと共感していただけるはず!

季節的にも秋の胞子体祭りがあちこちで開催されている時期ですね。
コケも紅葉したりするのもありますから、そんな変化も楽しい晩秋です。

今年も京都で「第4回苔・こけ・コケ展」が開催されてます。
11/11~13まで。
コケ展だけに11日コケの日からスタート!
私も例年通り、すこーしだけ展示参加しています。

*****

怒涛の3ヶ月でしたが、11111と胞子が並んでいる様子を眺めていたら、ちょっと更新する気になってきました。
そしてそうできる状況に少し戻ってきた今日この頃です。



オススメコケスポット

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随分今更ながらですが、博ふぇす無事終わりましてありがとうございました。
報告的なものは、コケイロの方に上げています。
写真は、「奥入瀬本の著者に強引にサインをさせる」の1ショット。
これ目当てにお越しの方もいらっしゃったので、嫌がるご本人のご意向はスルーして次々にサインしていただいたのですが、実は本当に苦手でいらっしゃる。他では丁重に断ることもあるほど。
ということを、別の方から伺いましたので、この日サインをしてもらった方々は本当にラッキー♪でしたね!
もちろん、私も自分の分にしっかりちゃっかりいただきました。



そんなこんなで、1日だけのバタバタ出店を終えた2日後。
温泉旅行のため、箱根に行ったついでにコケ散策しました。
まずは鎌倉に寄り道、ずっと気になっていた杉本寺へ。

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ここは「苔階段」として知られる場所で、見事に苔むした階段を見上げると圧巻です。

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結構、色々な種が混ざっているので、なかなか趣深い色合いですが、立ち入り禁止なので観察できず。

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寺らしくコバノチョウチンゴケや、ホンモンジゴケが豊富な中、見事なコツボゴケやツノゴケ斑点、派手な地衣類なども静かに楽しめる居心地の良いお寺でした。
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そして箱根にて。
宿に到着後は一切外には出なかったので、立ち寄れた場所は少ないのですが、
こちらもまた気になっていた場所。

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ザ・箱根神社。
わんさか人がいましたが、ほとんど外国人。
なかなか見ごたえあるコケが豊富で、もっと近ければ観察会をしたい雰囲気。
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最近は、あまり頻繁に出かける事ができないのですが、
なにかと、なんだかんだと、ちょくちょくコケ散策できているのでホッとしております。
なかなかじっくりと観察するまでの余裕はできなくとも、
全景や手触りや、遠目での楽しみだけでも十分味わえるコケの良さ。
改めて、コケってどこをどう切り取っても味わい甲斐のあるヤツだな〜と実感するのでした。
やはり、英気を養う、リセットするには美味いモノと、コケ!

ちなみに箱根は、都内と違って至る所でコケ見を楽しめ、
中でも箱根美術館の庭園は必見です。
以前、庭園をくまなく見すぎて、美術館に入るのを忘れて帰ってきたほど。
強羅駅の周辺をぶらぶら歩くだけでも興奮できます。


オマケ
最近リニューアルオープンしたばかりという、箱根のドールハウス博物館にも立ち寄り。
100年とか200年前などの貴重なドールハウスがたくさん展示してあるので、
なかなか見ごたえがあって、楽しい。

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ちなみにこの植物ものは、手彩色の真鍮製。
ミニチュアフラワーの第一人者作ということで、一輪1万円だそう!

精巧で細部にわたって感嘆とする造りのイロイロは、コケの観察と同じく、
じ〜っと覗き込んでしまいます。
とはいえ正直、貴重なコレクションの数々をじっくり堪能すれば、楽しめる場所なのですが、
『オープンしたてで、すでにこれかあ〜』というイマイチ、残念な部分も多々あって、
見せ方やキャプション、展開、物販等をもっと工夫したら、すごい良い感じになるのにな〜と、
なんか勿体無い博物館でした。

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こういう謎のものも所々に。。
それはそれで、面白いのだけれども。

無人島でコケトリップ

早くも上半期が終わり、下半期に突入。
すでに、年末までのあれこれを念頭に置く今年は、いつもに増して経過が早い!
下半期は、フィールド活動を控えて少しお籠りするのですが、
『どうしても!』な場所には8月までに行くようにしています。
その中のひとつ、この1年ほどずっと気になていた場所。
たまたま知ったものの、いままで露ほども知らなかった場所。
もしかしたら、観察会の場所にもイケる?かも??な場所。
海開きをして、人が一気に増える前に偵察してきました。

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船で。

目指すは。。

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なんと無人島!

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東京湾に、気軽に行ける無人島があるのご存知ですか?
私は、全く知りませんでした。
その名も猿島。

横須賀の港から10分足らずで着いてしまうこの島では、釣りや海水浴も楽しめるようです。
島内は、かつて旧陸、海軍の要塞として使用されていた歴史遺産が残り、
なかなか雰囲気ある緑で静かな空気感を体感できるのです。

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ちょうど人も少なかったので、ひんやりしんとした静けさの中、鳥のさえずりと波の音を聞きながら
切り通しやトンネルをゆっくり散策。
コケ的目線ですと、種類が少なく市街地と同じようなメンツなので、ちょっと観察会的には微妙かな〜。
一個体を楽しむのではなく、群落の醸し出す景色を味わうコケ観向きですね。
壁には、ウロコゴケ科がほぼ全体を覆い尽くした中に、コバノチョウチンとかセン類がちらほらいます。
あとはジャゴケやヒメジャなどの葉状苔類。シダはなかなか見ごたえありそうです。
ですが、このコケ景観はなかなかの必見!
ベトナムのベンメリアに似ている雰囲気です。
最近では、ラピュタ的ジブリ的とかって表現されるんでしょうね。
(ちなみに、私は緑あふれる雰囲気ある場所を見たら、何でもかんでも「ジブリ」でまとまる表現にはイラつきます)

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一年中公開されている場所なようですので、胞子体が出るオフシーズン頃にまた来てみたい場所です。
しかも、この島はとても小さいので、1,2時間程度の滞在で帰る方も多い印象。
気軽に散歩に立ち寄る感覚で、ふらっと来れるのですが、周囲は海。
岩場も浜辺もあって、一島でコケも歴史もビーコミも楽しめてしまうのです!

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思わず海藻にも手を出したくなる面白さ。
下手すりゃ鳥取の浜より楽しいかもしれません。


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プロフィール

よ2

Author:よ2
地味で共感を得難い、コケの魅力に取り憑かれ、観察や写真を撮りにでかけ、コケグッズを集めたり、つくったりの日々。コケ一色の毎日を綴るコケブログです。http://kokeiro.com