キヨさんじゃないかも事件

ちょっとした頼まれ事というか、所用というか。で、最近珍しく本気で同定をしていました。

(*生物の分類学において同定と言えば、種名を調べる行為を指す)

つまり、「このコケは、何ゴケか?」というのを、ちゃんと事実に基づいて調べるのです。
方法は、まずルーペ、ないし顕微鏡で全体の特徴を図鑑と照らし合わせる。
中肋はどうか、縁はどうなのか。葉の形は何形か。などなど。

あんな小さな葉ですが、一つ一つ特徴がでていて、まあ、なんとも感心するかんじでして。
そんな特徴をまとめて、どなたなのか正体を突き止める訳なのです。

肉眼で分かる子もいれば、ルーペで分かるもの。でも大部分は、顕微鏡で細胞までみないと判明できない。

untitled22


これは、ひどい絵ですね~。マウスで描いたので。。。笑
適当に言えば、中肋とは葉の真ん中の筋のことで、これの有る無し、長さ、などでも見分けます。(蘚類の場合)
この場合、1は中肋あり・真ん中まで 2中肋なし 3中肋二本 
あとは、葉の縁もみます。 4は全縁 5は鋸歯状 とか。

という感じです。あとは、生育地域、どんな所に生えていたか?(土の上、岩の上、樹表など)などなど。
胞子体が出てたりすると、また少し分かりやすいのですが、出てないと分かりずらいのもいます。
どうです。めんどくさいですねえ。ええ、かなりとっても。

なので、基本的には私はそんなに種別に興味ないというか、
なんてコなのか、知りたいものの、この面倒な行程を踏むのがちょっと億劫。
それに、まあ可愛ければ誰でもいいし、的な。

そんな私ですが、そのちょっとした所用で、キヨさんことキヨスミイトゴケの画像を整理することになりまして、
今まで撮りためた「キヨさんブロマイド」を一斉に集めて眺めていたんですよ。
ちなみに、キヨさんは、刺繍糸のような細い糸状のコケで
、長く木枝から垂れ下がっている、ファンタジーゴケです。

で、今年の年始に撮ったキヨさんと春、初夏、秋、冬に撮ったキヨさんが、
なんか、なんだか、なんか、ちょっとなんか違う気がする。。。??!
という疑問がフツフツと湧いてきてしまったのです。

撮った場所は、全部高尾山。全て同じ木では無いけれど、6号路上のたいてい決まったスポット何カ所かで撮ってきたキヨさん達でした。
「フィールド図鑑」という、コケ好き必需品の図鑑があるのですが、それに掲載されているキヨさんも高尾山での撮影なのです。
それを見たわたしは、無邪気にも「高尾山の糸状のコケ=イコールキヨさん」
と勝手に結論づけていたのです。 
だって~、細いし~、垂れてるし~。たいていの初心者向けの本や図鑑には、糸状のものは「キヨスミイトゴケ」しか掲載されてないしい。

しかし、こんかいの写真で気づいた、若干の違い。明らかに違う胞子体。。。。。。
これは、一体。。。。。
所用なんて、もはや関係なく、個人的に気になって気になって仕方なくなり、
「原色日本蘚苔類図鑑」「日本の野生植物 コケ」をはじめ、手持ちのありとあらゆる本、ネット情報をもとに調べる事にしたのでした。
ずっと「キヨさん、キヨさん」言っていたのに、実は違ったりなんかしたら、とんだヒト違いもいいところで。

あややだと思ってずっと見てたら実は、はるな愛だった、みたいな。(それはないか)
このバレリーナ素敵ねえ、と見てたら「モンテカルロ」だった、みたいな?!
おすぎだと思ってたら、ピーコだった、みたいな。

そんな、衝撃。 もし、違っていたら。。。キヨさんにも悪いし、キヨさんと言われ続けたこのコケらにも申し訳ねえ。 どうか、どうかキヨさんであってほしい! そんなことを願いながらの同定は、思わぬ困難にぶち当たるのでした。  続く。
スポンサーサイト

Pagination

Trackback

Trackback URL

http://mukumukugoke.blog82.fc2.com/tb.php/119-48ce4a10

Comment

Post Your Comment

コメント登録フォーム
公開設定

Utility

プロフィール

よ2

Author:よ2
地味で共感を得難い、コケの魅力に取り憑かれ、観察や写真を撮りにでかけ、コケグッズを集めたり、つくったりの日々。コケ一色の毎日を綴るコケブログです。http://kokeiro.com