スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

続・キヨさんじゃないかも事件

ずっと憧れ続けていたコケ、「キヨスミイトゴケ」。
そんな「キヨさん」と初対面したのは今年の年始。高尾山薬王院への初詣の時でした。
結構、思い入れのあるこのコケが、実はキヨさんではないかもしれない、そんなどうでもいい珍騒動。

怪しいのは3種類。
キヨスミイトゴケ、イトゴケ、キヌヒバゴケ。

*キヨスミイトゴケ(ハイヒモゴケ科イトゴケ属)
スクリーンショット(2010-12-14 12.30.13)

イトゴケ(ハイヒモゴケ科イトゴケ属)

キヌヒバゴケ(ハイヒモゴケ科キヌヒバゴケ属)
かつては、『トサノサガリゴケ』としていたのがこの名前に変わったようです。キヨさん達よりやや大型ってなってます。でも、比べた事無いから大型って言われても知らない。

ご覧の通り、キヨさんとイトっちは、科も属も同じで、見た目も胞子体もそっくり。肉眼じゃわからんらしいです。どうやって、見分けるかというと、細胞の中にある「パピラ」というやつの数を見分けるらしい。

untitled1.jpg

この絵やばくないか?まあ雰囲気で。 真ん中にポチっとしたものがあるようで、それが「パピラ」だとか。
この数が一個なら、キヨさん。 2,3個とかならイトっち。 キヌヒバも一個みたいです。

当初、これを抜いて語るべからず的な二大図鑑「原色蘚苔類図鑑」「日本の野生植物コケ」に顕微鏡があれば、簡単に同定できると思ってました。手元にはほんの少し実物もあるし。
一番多く撮っている場所に落ちていた欠片を念のため持って帰っていたのでした。

しかし、図鑑をみても特徴がいずれも酷似していて、まったくわからん。細胞もどうやら400倍はないとパピラまでたどり着けない。。。 私の手元には300倍まで。。。

また、キヌヒバとキヨの見分け方は中肋の有る無しでわかるのですが、なんとキヨさん、中肋がとても弱い!
一見無いようにも見えてしまう。無いということはキヌヒバの可能性も出てくるのですが。。。
こうしてどんどん泥沼にハマってしまい、訳がわからなくなりました。これはビギナーにはキツイ。。

この時点で二日ほど夜な夜な右往左往していて、万策つきたので、コケマスターお二人に失礼を承知で相談してみました。
なんせ、標本も無い状態で写真だけ見せて聞いてる訳ですから。本当に申し訳無い限りで、、、、
しかし、お二人ともそれでも何らかのお返事をしてくださいまして。恐縮でございます。

まあ結果、やはり写真のみでは断定できるはずもなく、、、、、ただ客観的にプロの意見として参考になるアドバイスをいただき、今一度、自分で冷静に分析し直すきっかけとなりました!

また、キヌヒバは、イトゴケ属よりももっと、ごっついらしく、西よりによく生育していて、イトゴケ達に比べると珍しいというわかりやすいアドバイスも。
じゃあ、図鑑でいう「キヨスミイトゴケよりも大型」というのは、まさに見てとれる、ということか?
3者を見た人でないと「より大型」とか言われても、知るはずもない。。。図鑑って不親切。

PC137762.jpg

手持ちのかけらや、写真を撮ってきたのは、どう考えても「ごっつくない」。あまりにも繊細すぎる。
ということで、その後も色々調べたりしてるうちに、ここでキヌヒバが候補から脱落して、どうやらイトゴケかを区別すれば済む事がわかりました。
といっても、パピラが見えない。

またもや壁にぶち当たったとき、ふと、友人が顕微鏡を買ったと言っていたことを思い出しました。
そうです!だから私はクマムシの本をプレゼントしたんだった!(ちなみにこの友人は、全くコケとは縁がない)

急いでメールをすると、なんと彼女のは「1200倍まで」あるらしい!
面倒臭がる&こんなチャチイのじゃ無理じゃん?という友人を「家までいくから」と、強引に説き伏せ借りてきました。 チープでもおもちゃでも何でもいい。倍率が上がるのなら。

で、まあ結果は、「キヨさん」でOKであろう。という結論に達しました。

友人の顕微鏡は、やはり歴然に見やすかったのですが、本格的なものでないためなのか、私の腕なのか、そもそもの無知すぎるところが強いのか、パピラが見えても自信がなく断定できない。なんかわかりづらい。
何度も何度も見てるうちに、また分からなくなる瞬間もありましたが、あらゆる資料とアドバイス、他の方の同定記録を参考に、トータルで「キヨさん」だと結論いたしました。
PC147801.jpg
うまく写せず分かりづらいですが、こんな感じ。

まあ、ともかく自分の興味だけで人間、勉強できるもんですよね。 これが何かに生かされる訳ではないですし、要らぬ心配だったって話もありますが、でも何も知らずに適当に「キヨさん」と呼んでいた少し前と、今は色々分かったうえで呼びかける「キヨさん」とでは、意味も大きく違う訳でして。
こんなこともなければ、ずっと適当だったので、良い機会でしたし、楽しかったかな~疲れた&眠いけど。
 そもそも1種類だけは、この3種類とも違う別の種の写真を私が撮っていて、そいつに胞子体が付いていたものだから気づいた話でした。
PC147813.jpg
ちなみにギンゴケは、とってもビギナー思いの作りで、100倍でも容易く見せてくれる。PC147825.jpg
無性芽が付いていた模様。
PC147832.jpg

今回特にお世話になった二冊。 超重い。

こんな日々を送っていたので、家にあるAlgueが蔦ではなく、キヨスミイトゴケに見えてきた。
PC147827.jpg

スポンサーサイト

Pagination

Trackback

Trackback URL

http://mukumukugoke.blog82.fc2.com/tb.php/120-ffaa3a3f

Comment

Post Your Comment

コメント登録フォーム
公開設定

Utility

プロフィール

よ2

Author:よ2
地味で共感を得難い、コケの魅力に取り憑かれ、観察や写真を撮りにでかけ、コケグッズを集めたり、つくったりの日々。コケ一色の毎日を綴るコケブログです。http://kokeiro.com

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。