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苔料理に苔映画、苔的絵画

  • 2010/12/26 20:37
  • Category: 余暇
かねてから気になっていたものいっぺんに済ます。
気になってた本。気になってた映画。ずっと気にしてた個展。


気になってた本は、小川洋子の「原稿零枚日記」
<span style=原稿零枚日記
(2010/08/05)
小川 洋子

商品詳細を見る

詳しい内容は割愛しますが、最初の話が「苔料理」
全話通して、一人の主人公が日記形式に語っている、なんとも不思議で奇怪、独特の内容でなんともハマる!

これは面白いです。苔は最初だけですが、一冊読むのがお薦めです。運動会の話などは、あまりにもマニアックすぎて惹かれます。

この本は、バードさんが発売してすぐ発見したので、結構前に知っていたのですが、なかなか機会に恵まれず。

やっと読む事ができました。 
謎の苔料理店の苔料理。。。。出てくる苔や、調理の仕方など、「ぬぬ、御主ただ者ではないな」と感心しきり。(注)現実には苔料理なんてありませんので。





そして、作品に出会ってからこの数年、その動向をチェックしている画家池田学
情報が少ないので、画廊のHPを随時チェックしたり、検索しまくったり。

で、今回久々に新作発表の個展が開催されるとの事で、早速。
販売されたばかりの初画集も迷わずゲット!  

超細密画、という技法による超ミラクルな世界は、遠くから見ても、近くで見ても驚きです。
そう、まさにコケと同じなのです。 コケ庭を縁側から眺めるもよし、その中の一つをルーペで観るもよし。

ぱっと全体を目にした時の圧倒的な世界観と、マクロで観る幾つもの発見。
どちらも異なる面白さがある、コケのような絵を描く人なのです。


例えば、「予兆」という作品。 
上のリンク先で観れる程度の大きさでは、「津波的な。なんか凄い絵」という感じで、これはこれで凄いので見入ってしまう。

でも、これをよーくみると、実はこの中には様々な出来事、人、物、時代、あらゆるコト、モノが凝縮されているのです。
 
巧く説明できませんが、ある部分ではハーフパイプしている奴がいたり、またある部分では結婚式をしていたり(参列者には妊婦がいる)。津波の中なのに、なぜか昔の長屋が連なる夜の通りが突如現れたと思ったら、その上にはウォータースライダーがあったり。また別の所では、雪だるまで遊ぶ子供の横で、転がる雪だるまから逃げ惑う人、一緒に転がっている人。そんなものが、スキなくありとあらゆる所に展開しているのです。
もう、むちゃくちゃ。 むちゃくちゃだけど、でもちゃんとつながってる、不思議な世界です。

池田学画集1池田学画集1
(2010/12/13)
池田学

商品詳細を見る

画集もルーペ必須。 わずか10cm四方のコケで一時間余裕なように、やはりこの人の絵もついつい見入ってしまう。 この凄さは、目にしないとなかなか。 自然が好きな池田さん、コケらしき着色も多く見受けられます。







そして、映画「苔」を観に行く。 韓国映画。
日本でのタイトルは黒く濁る村です。
全然、違うよ。
「黒く。。」「濁る。。」「村。。」このタイトルで、もう内容がだいたい読めますね。
閉鎖的な村の話でしょって。 実際そうなんですもん。 サイトではこっそり「moss」ともなってますね。
まあ、あきらかに苔とはあまり関係ない内容なんだろうと想像に難しくないのですが、
ただ、なぜにわざわざあえて「苔」とつけたのか、それが気になりまして。

やはり、内容は割愛しますが、肝心の苔はというと、冒頭で検事(この検事役がこれまたかっこ良すぎる!)が主人公に向かって電話でこう言います。

「おまえ、苔を知っているか?苔のように静かに生きろ!」

つまり、
「よけいなことはするなよ。おとなしくじっとしてろ」ということなのですが、
まあ、「苔」が出てくるのはこれくらいです。 

さて、この「苔のように生きる」で、高尚な言葉がありまして

「等持定理青苔地(とうちじょうりせいたいち)」

三千院をつくった伝教大師のお言葉です。
等持定(とうちじょう)とは、禅の境地らしく、

『木々というのは、風が吹けばざわめくものだが、苔というのはどんなに風が吹こうと、何があろうとざわめきというものがない。そういう静かな境地こそが禅の境地である。…静寂の境地。目映い緑の大地は、心の平穏を表している』だそうです。

いつも静かに青々と佇む苔を見て、昔の人は色々なことを学んだのでしょう。
超度級で短気の私は座右の銘にしたいところですが。。。。。

で、そんな意味ではないこの映画の言葉に対し、後半主人公が検事に「やはり僕は苔のようになんて、生きる事は無理です。これから村長のところに行ってきます」と言って村長と対決しにいくわけですが。。。。
結局、苔が出るのは、全編通してこの二回。

やっぱり、なんで「苔」にしたのか腑に落ちぬまま、
ラストの「え?どういうこと?」というのも相重なって、考えれば考えるほど、じわじわ味が出てきた映画だったかも。
ちょっとまた見たい?!かもしれない。。  3時間なので、無理ですけど。

でも、邦題から見て、陰湿なテーマから連想された苔なら嫌だなーと思ってましたけど、どうやら、「苔のように静かに生きた人の復讐」あたりなのかな~と。
小説になってるそうなので、そっち読みたいですね。


この前の三千院コケ。
DSC00261.jpg
三千院の宸殿向拝の柱にある「等持定裡青苔地、円覚観前紅葉林」とはこんな感じなのかな。







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Author:よ2
地味で共感を得難い、コケの魅力に取り憑かれ、観察や写真を撮りにでかけ、コケグッズを集めたり、つくったりの日々。コケ一色の毎日を綴るコケブログです。http://kokeiro.com

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