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地衣類つれづれ その2

地衣話し、その2。

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数ヶ月も前ですが、ツイッターで某県の桜の保全に関してだした見解に「地衣類除去」なるものを知りました。

「庭の梅の木にはえているウメノキゴケが邪魔でとりたい」
「ウメノキゴケのせいで木が枯れた」
などという、地衣類にとっては不名誉な声もしばしば巷にはあるようです。

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一から専門的に調べるのは難しいですが、実際に地衣類が植物に悪さをして枯らす事実は確認できませんでした。

どうやら、造園や樹医さんなど、木を中心に考える立ち位置の方はアンチ地衣派になる傾向があるようです。
地衣類を専門に研究していなければ、あの摩訶不思議な生き物が一面を覆っていれば、何かしでかしてるんじゃないかと思うのが自然かもしれませんけど。
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京都ではそこいら中の木に密生している

そして、地衣類が作り出す物質の中には、人の新陳代謝を遅らせる成分はなくとも、コケの生育を阻害する成分が見つかっているとか何とか。
ただし、やはり樹木の成長を阻害している例は実際のところ見つかっていないらしい。
それにコケと地衣が一緒に生えている事もあるし、必ずしもコケの成長に影響を与えるのかどうかはわかりません。これもケースバイケースなんだろうなー。

そんなこんなで、邪見にされてしまいがちな地衣類。

ただ、『地衣類がついた→その結果、木が弱った』のではなく、
『木が弱った→その結果、地衣類がついた』というのが、大概の見解なはずなのです。
両者では意味が全くことなるのですよ。

『木が弱った→その結果、地衣類がついた』場合、原因は他にあるので、地衣類を除去したところで何の解決にもなってませんから。
どこかの梅の木保全の方法でも、土壌問題や前年の梅の実過多が主な原因だったようです。

とはいえ、樹皮にびっしり隙間無くウメノキゴケで埋め尽くされた枝は、新芽が出て来れないため、そういった意味では成長を阻害されているともとれなくもないのですが、そもそもそこまで地衣類に好まれている木って随分なお年を召してヨボヨボ。やはり他に問題があるんじゃないかっていう気もします。

例えば、私のもう一つの「萌え」である『蔦』なんかですと、これは寄生まがいの覆いっぷりで樹木の成長を阻害し、ついには共倒れという悲しい終焉を迎える事があるようです。
蔦は自らの成長のために、ターゲットにした樹木に全身で寄りかかりますから、樹の方が支えきれなくなる上、表面を覆われて日光から遮られてしまい、どんどん弱まっていくらしい。
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まあ、好きなタイプは木に纏っている蔦ではなくて、人工物を這っているタイプだけど

なんか、超ダメ男にたかられて借金苦で首が回らなくなった人みたい。

でも地衣類の付着は蔦のこれとも違う気がします。

古い日本画なんかですと、松の木やら梅の木やらと一緒に地衣も描かれているし、単純にこのヒト達がいる風景というのは風情があるんですけどね。
空気も綺麗な証拠ですし、桜の木を保全するのなら地衣の保全もやってほしい。
ビジュアル的観点での意味合いでも十分かと個人的には思います。
だって、桜は植えれば育つけど、地衣を意図的に増やすって、無理じゃないか?!

スクリーンショット(2012-04-04 18.05.37)

それにしても、何千本もの木からウメノキ除去。
一体、費用はおいくら万円かかるのか。そしてその残骸はどうされるのか。
捨てるなら、どうか、ぜひとも私にちょーだい。

続く。

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よ2

Author:よ2
地味で共感を得難い、コケの魅力に取り憑かれ、観察や写真を撮りにでかけ、コケグッズを集めたり、つくったりの日々。コケ一色の毎日を綴るコケブログです。http://kokeiro.com

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