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お薦めコケ本:苔三昧

「年明け頃に苔庭に軸を置いた何やら面白いコケ本がでるらしいぞ」
というのを耳にし、去年から楽しみにしていた本。

苔三昧――モコモコ・うるうる・寺めぐり


「まるで和菓子のよう」と情緒ゆたかに表現されてらっしゃったコケ友さんらの例えのごとく、
表紙に掛けられたトレーシングペーパーと凝った帯が素敵な装丁です。

P4030009 2

P4030010.jpg
トレペを剥がすと、がらっと雰囲気が代わり美しい写真が目に鮮やかです。

本の事はよくわからないのですが、ところでこの帯、たまたまでしょうか。選んだのでしょうか。
ざらっとした手触りにデコボコのエンボス加工が施された紙なのですが、
この模様がコケっぽく見える。。

P4030007.jpg

上からみたスナゴケとかそのあたりっぽくないでしょうか?!

しかも、表紙を開けるとこれまた、帯同様にざらっとした手触りが心地よい、エンボス苔紙。
これもやっぱり、タテヨコのデコボコが一面に広がった模様は、苔絨毯を表しているに違いない!
という、中身を見る前からすでにうるうる心が潤います。

P4030008.jpg

当初、苔庭に特化した内容ということで、
全国のお庭紹介でページが占められているのかと勝手に思っていたのですが、
蘚苔類の入門書としても十二分な情報満載っぷりで、コケのいろはから基本的なコケの見分け方まで
身に付いてしまう工夫が盛りだくさんです。
そこにさらに、プラスアルファでコケ庭の紹介が加わる訳ですから、
なんて至れり尽くせりな仕様だろうか。。。と感心することしきりです。

ここまで多くのコケ庭が掲載されている本もないことでしょうから、
旅好き、コケ好きの心強い一冊になりますねえ〜
この中から旅先を決定する!なんていうのも楽しそうです。
で、MAPページには、他に見つけた庭や、行った庭なども追加して、
自分だけのコケ庭MAPにカスタムしていっても良さそう。

私も来月高知に行くので、時間があった時用に早速、掲載されているお庭を調べてみよう〜

予備知識なく行っても楽しめる苔庭ですが、ある程度事前に何苔ベースのお庭なのか知っておくと、
また観察もがぜん力が入りそうです。



あと、↑このように、文章を一区切りする際にマークなどでワンクッション置いたりしますが(何て言うの?)
ここにも何とも可愛らしい工夫が。

著者の大石さんのコケに対する愛情がたっぷりでほっこりしてしまいます。
とくに、88ページの大石さんの心の声の部分といいますか、コケとの対話部分といいますか、
その部分、すてきー。

コケをはじめると、コケだけでなくコケ屋さんにも惚れてしまいます。
大石さんに限らず、御偉い先生達をはじめコケ屋さん全員に共通しているのですが、
このコケに対する姿勢といいましょうか、愛おしそうに扱う様子と申しましょうか、
「仕事」や「研究対象」としてだけの扱いでなく、
本当にコケそのものが好きなんですねえ〜というのがつくづく垣間みれる所に萌えます。

ゲッチョ先生の「コケの謎」は、
出てくる生き物屋さん、コケ屋さんにことごとく興味を持ってしまうほど魅力的な登場人物ばかり。
そこでのエピソードのためか大石さんは「苔類の方」
という印象がずっと強かったのですが、生態学をご専門にされていらっしゃって蘚苔類全般に魅了されているそうです。
こちらのページには、興味深いコケの生態がいろいろと見れて勉強になります。

そういえば、後半で紹介されているコケ和歌の解説ですが、
この前の「苔・こけ・コケ 展」のイベントで、
コケと文学についての講座をされてた先生も関わられているのですね。
当日配布されたらしい資料は、コケ友さんが送ってくださったのですが、
都合つかず、聞きに行けなかったのが悔やまれて。。
そこにあった詩も一部、本の中で解説されていました。

そんなところからも、コケに対する日本人の印象がどう変化していくのか、
歴史を振り返りながら、そして、
コケ庭への思想にどう影響していくのか、を絡めて読み解かれているのも見所かと思います。

というわけで、超プッシュ本です!


その他、コケの本いろいろは、こちらにもまとめてあります。(随時更新)

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プロフィール

よ2

Author:よ2
地味で共感を得難い、コケの魅力に取り憑かれ、観察や写真を撮りにでかけ、コケグッズを集めたり、つくったりの日々。コケ一色の毎日を綴るコケブログです。http://kokeiro.com

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