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コケの同定について徒然2

そういうわけで、今更気付いたのか?と自分へのがっかり感が否めませんが、
今年はなるべく丁寧に観察するよう心がけています。
なかなかうまくはいきませんが。。。

P3098941.jpg


ところで、ここでいうところの「同定」とは、コケの種名を調べることです。
ざっくりな方法としては、まず

1,ルーペでじっくり見る
2,実体顕微鏡でじっくり見る。
3,乾燥していたらそのままでまず見てスケッチ、特徴メモ。濡れた状態でも再度確認&スケッチ
4,サイズ確認
5,葉を基から丁寧に取り外してとりあえず葉だけのプレパラートを作る。
6,生物顕微鏡で葉のカタチや基部や細胞やら細胞壁やら鋸歯やら乳頭やら油体やら細かいものを色々見てスケッチ。
7,すでに大まかな仲間が予測できている場合は、平凡社の図鑑でその科か属の検索表を順に辿る。
その過程で必要な処理が出れば行っていく(切片作りや、サクシの数確認とか、胞子の確認とか)
8,全く検討がつかない場合は、保育社の原色図鑑のイラストで絵合せをひたすらしていき、
それっぽいのを見つけたら、平凡社の写真でも確認したりしながら、検索表で確認していく。
違ってたらやり直し。
9.図鑑チェックで無事同定できた場合は、ルーペで再チェック。


微妙な違いはあれど、そして大雑把ですが、だいたい全体的な流れはこんな感じかと思います。
とりあえず、私はそうしているのですが、
1も2もそれだけで何十分も見ていることが時にあるので(見惚れている場合も。。)
大まかな仲間がわかっているものでさえ、最終的に行き着くまでにはひどく時間がかかります。
確実に種がわかっていても、詳細チェックをして記録するための、一通りの流れに則るとあっという間に時間がたつ。

まったく検討もつかないものに限っては、もはや時間の問題ではなくなります。
ここまでして、図鑑も一通り持っていてもなお、すんなりと同定できないのがさすが蘚苔類!
そしてわからないと、つい自分に都合よく持って行こうとしたり、
答えを急いでしまいがちです。無意識に。
だって、知りたいのに分からないんですもん。

ここが素人コケ同定の落とし穴!
気をつけなければいけません。

そんな私の煩悩を軌道修正してくれるがごとくのズバリ的を得た心得。
とある方が書かれたものを先生が生徒に配布し、それをさらにコケ友さんが私にも回してくださったのですが、
これが本当に役に立つ!
いただいてから数年経ちますが、読むたび毎回しみじみ納得してしまいます。
あまりにも良い内容だな〜と思って、岡山コケの会の会報にも掲載いただいたのですが、
その内容を引用、紹介させていただきます。
オカモス会員の方は、ぜひ何度も再読されてはいかがでしょうか。

会報やブログでの公開にご快諾くださったTさん、ありがとうございました!

《未知種の同定心得》※岡山コケの会ニュースNo39(15年2月号)に掲載

1 観察
一番良くないのは結果を急ぐ事だ。
「時間は無限にある」とのんびりした気分で向かうのが良い。
ここにかけた時間は決して無駄にはならない。「すべてを見尽くしてやろう」くらいの意地悪い気持ちも結構。
図鑑に書いていない有力な特徴に気づくこともある。
初めての種の時は、場所や個体を変えて複数回観察する。一点集中だと一を十だと思いやすい。
顕微鏡下で道草を楽しみ、グズグズ・キョロキョロ見回すのがよい。

2同定
同定の根拠を明文化すること。
同時に不安点もメモして残す事。
結論があっているかどうかより、自分が下した判断に責任を取れるかどうかが大切である。
当て物ではないのだから、正解が貴いわけではない。
自分に恥じるような決着をつけるより、まだしも「保留」する度量を!
敗退ではなく、楽しみを後に伸ばすと思えば良い。ここの部分だけを必死に頑張りがちなので気をつけよう。

3整理
他の近縁種と比較して、その種を特徴づける条件を3項目程度にまとめる。
これが種の個性を浮き彫りにすることになり、この作業を通じて理解が深まる。
検索表の経路は、通常は最良の理解形式とはいえない。
検索表は全種を振り分けるためのもので、そもそも目的が異なる。
特定の種を特徴づけるには無駄が多く、最適の形質が選ばれているとも限らない。
ここまで済んで、初めて「わかった」という気持ちがやってくる。

4実感
これはその種の像がありありと浮かぶかどうかの問題。
あるいは、肉眼やルーペだけで検討がつけられるかどうか。
もちろん曖昧であってかまわない。分析的な同定作業とは異質な認識なので、自分なりのイメージ作成、
またはどう思い浮かべるかの練習が必要になる。
文章で表現できない種類の感覚である。(例えば色や光沢、柔らかさ、姿…..)
直感的に把握できないと本当に自分のものだという気はしないものだ。
採集行為も楽しくない。
専門家は、この部分がすごい。見た途端に名前がわかってしまう。回数を重ねるとだんだんとそうなることもあるが、効率良くいきたい。



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よ2

Author:よ2
地味で共感を得難い、コケの魅力に取り憑かれ、観察や写真を撮りにでかけ、コケグッズを集めたり、つくったりの日々。コケ一色の毎日を綴るコケブログです。http://kokeiro.com

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