観察会ふり返り

先日開催した、オカモス関東(岡山コケの会関東支部)での顕微鏡観察会ふり返り。

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2月という寒い時期ではありますが、当日は寒さも和らぎ、前日の雨のおかげで程よい湿り感。
午前中は、学校の周辺をプラプラして、採集しながらフィールド観察。

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《何も変化が無いような土を採集する先生。極小ハマキゴケがいた。恐るべしコケ目線》

午後は各自、自由きままに顕微鏡観察しながらも、逐一細かいレクチャーを入れていただくため、
他の人も混ざって講義に聞き入ったり。。

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《顕微鏡とモニターを連動させて、一斉に見ながら解説を聞けます。前のめりでモニター前を陣取る人、作業をしながら聞く人。様々。》

合間合間では、持参した不明なコケも同定してもらうなど、結構盛りだくさんで楽しめたと思います。
しかも、多くの方が顕微鏡をお土産に帰路につかれたので!
まあ、なんとも豪華な会であった!と、主催者としてはやってよかったな〜と満足気です。(全部先生のおかげ、おんぶにだっこ状態ですが。。)

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《ギンゴケを採集した方から少し頂いて、すっかりコツを掴んだクマムシ捕獲をしてみました》

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《尖ったろ紙は、カバーグラスからはみ出た水を綺麗に取れるそう。なるほど!》

ところで、
今回の会の中で私的ヒットは、先生自身の話いろいろ。
コケ講義自体にももちろん色々ヒットはあるのですが、今回は隙あらば聞きたいことリストを用意して、
先生へインタビュー的質問をちょこちょこしてみていたので、それが良かったのです。

例えば、
Q:一番好きなコケは?
A:う〜ん。。一番好き〜?う〜ん。。

Q:では、一番得意は?
A:センボンゴケ科! (先生が、何専門かそういえば知らなかった!何と恐れ多いこの質問。でも確認してみた)

Q:コケを始めるきっかけは?
A:高校3年のとき、それまでやっていたシダの勉強のため、
本屋に注文していた保育社のシダ図鑑を取りに行ったら、なぜかコケ図鑑だった。
そのまま読んでみたら、シダより標本作りが簡単そうで興味が湧いた。そしてコケ屋の道へ。。。
(何と本屋のオヤジの間違いがきっかけという仰天話!もしおっちゃんが間違えなかったら、日本の蘚苔類学も少し事情が違っていたのかもしれませんね〜)

Q:学生の時の卒論的なものは、コケのどういった勉強をされていたのか
A:ゼニゴケの無性芽の成長について
(内容の詳細は省きますが、セン類一筋かと思いきや、学生時代は何と苔類もやられていたとは!)

Q:フィールドで危険な目にあったことは?
A:沖縄で超巨大なハブと遭遇したとき
(ここから派生して、他の先生の危機話なども色々聞けたのでした)

Q:コケ目当てでどこの外国に行きましたか?
A : ブラジル
(ここから派生して、海外からの標本持ち込みの仕方についても色々伺う。が、あまりの大変さに庶民にはなかなか敷居が高すぎることを実感。やはり海外では気軽に採集はできぬ模様)

と、まあこんな感じで雑談的に色々聞いてみた話が、個人的に興味深く面白かったのでした。
用意した質問は全部は聞ききれなかったのですが、
図鑑以外の本を書かれていなかったり、講演などもあまり聴く機会のない先生達自身の話って、
そういえば、お会いしてもじっくり聞くことってしてなかったな〜!と最近になってようやく気付くアホな次第。。
ついコケそのものへの質問ばかりになってしまいがちですが、
こういったコケ屋の生態って、オモシロイ!
以前、苔類界のドン・F先生もコケにハマるきっかけは「セン類だった」という話も意外だったしなあ〜。
また以前、コケ友さんと先生に教えていただいた、巨匠のエッセイ的文章。
遠い遠い遥か彼方な存在の大先生ですが、その隠れたマニアックな趣味や、学生とのエピソードなど興味深い生態がいろいろ書かれていて、楽しく拝見したものです。
面識の無い先生でさえ、興味深いのだから、いつもお世話になっている先生たちならなおのこと。

コケ屋図鑑とか欲しいから誰かまとめてくれないだろうか。

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プロフィール

よ2

Author:よ2
地味で共感を得難い、コケの魅力に取り憑かれ、観察や写真を撮りにでかけ、コケグッズを集めたり、つくったりの日々。コケ一色の毎日を綴るコケブログです。http://kokeiro.com