祝刊行!「奥入瀬自然誌博物館」

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昨日、身に覚えの無い届いた宅配を開封してみると入っていた一冊の本。

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「奥入瀬自然誌博物館」

〜 立ち止まるから、見えてくる 〜

大きな自然をかたちづくる、小さな自然。
足早に通り過ぎていくだけでは決して見えてこない、
立ち止まるからこそ、見えてくるもの。
歩く、見流すだけの観光地から「観る」を味わう観光地へ。
驚きと感動、そして不思議に満ちた世界へようこそ。
奥入瀬観光史上初の本格的エコツーリズム・ガイドブック
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まあ!おいけん(=NPO法人奥入瀬自然観光資源研究会)が何やら凄いものを出版したようだ!
早速パラパラしてみると、写真も沢山!で内容の豊富さがそれだけでわかるほど期待感が募り、思わず興奮しました。

私が奥入瀬に行ったのは、たった一回。
おいけんの方達にもお会いした回数も多くはないけれど、仲良くしてくれて色々良くしてくださるのです。
(何かふっていただいても、少しもプラスにしてお返しすることができないのに。)

奥入瀬は、ふらっと何も知らずに歩いたとしても「凄い良かった!」と言える場所ではあります。が、
おいけんの方達のように、あらゆる尺度、あらゆる角度で、景色を見尽くす術を伝えようと
必死で頑張っているのを少しでも体感すると、意識も視界もだいぶ変わります。
私のようにたった1回の奥入瀬経験でも、
特別なものに感じますし、より深く知ることができている感があるものです。

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カラー写真もたっぷり!
生き物のアレコレだけでなく、流れのしくみを読み解く術から、森の仕組みまで。

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コケは当然のことながら、隠花帝国ならではのキノコや粘菌、冬虫夏草。。
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地衣類も勿論!

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野鳥にカエルに魚についても。
奥入瀬に関わる大きいものから極小のものまで、全ての関わりを丁寧に紹介しているので見飽きません。
青森に行く予定は皆無だったとしても、
どこの地域でも役立つ目線を授けてくれるのは、著者の河井さんの相変わらず美しい写真と、
わかりやすい文章だからなんでしょう。
それにしても、ホント写真がいつも素敵。これもやっぱコンデジなんだろうか。。

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「奥入瀬は自然の博物館」
河井さんが何度も繰り返し言っている事ですが、
そこにある自然全てを「展示物」としてみた場合、
やっぱり足早に通り過ぎても、車窓から渓流を眺めたとして、なんら意味はなくなります。
何か見落としてないか、どんな小さなカケラでも気になるし、それを得て初めて見えてくるものもあるし。。
少し前に奥入瀬名物の「コケテーブルのコケが剥がされた」事件では、
一般的には「剥がして当然」的な意見が主流であることに驚きました。
「そもそもテーブルは使うものだから、使えるようにして何が悪い」的な。
「コケが生えるまで放置していた管理者オカシイ」的な。

多くのコケ友が憤慨し、私も同じような気持ちに当然なりました。
「自然の博物館」を意識すると、コケテーブルも展示物の一つであって、
本来のテーブルの役目を果たしていようが、腐っていようが、
危害を加える状態でなければ、そのままなのが正解なはず。
気に入らないからと、個人の見解で勝手に手を加える行為は、普通の博物館内での出来事で考えると異常です。
だから、この時論争されていた「コケなのに」「コケだから」という観点での争いは、
少々論点がズレているな〜とも同時に思ったものです。
価値観は人それぞれですから。
コケに異常に愛情を持つ私達もいれば、コケなんて目障りなだけ、という人もいますし。
世界遺産であってもお構いなしにラクガキするのも人間、守るのも人間。。。
どの世界にも、いつの時代にも、自分と反する行動をするのが人間。。。
ある意味乱暴に言ってしまうと、この愚かで悲しい結果の景観すらも、
「自然な流れでできた自然の展示物」として客観的に冷静に見ている自分もいました。
人間の手が加わった作品が、よりにもよって愚かさをわざわざ伝えるものになるのが悲しいのですけれども。

とにかく、ごく一般的な人の見ている世界と、
奥入瀬側から見る自分の世界とのギャップに非常に驚いたものです。

自然の楽しみ方は、もちろん人ぞれぞれですが、
見落としているものがあまりに多い事を知る人を少しでも増やそうとしている、
「鑑賞」目線の奥入瀬の提案は、単に「保護地区」というだけで済ませない自然への真摯さを
凄い感じて素晴らしいなあ〜といつも思って密かに応援しているのです。

コケをはじめ、様々な生き物の価値観を押し付けても無駄だな〜と近年痛感していますが、
同じような目線で見れる人がどんどん増えたらいいな〜と、本を読んで心から改めて思うのでした。
あ〜奥入瀬行きたいっ!!

本書をぜひ読んでみたい方は、4月下旬ごろからおいけんで通販が可能になるようですよ。
★ 一般販売は600部限定だそうです!どうぞお早めにお求めください!
詳細は上の矢印リンク先をご覧くださいませ。


【問い合わせ先】
NPO法人奥入瀬自然観光資源研究会
(電 話)0176-23-5866
(メール)info@oiken.org
※事務所を不在にすることが多いため、お問い合わせはなるべくメールにてお願い致します
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プロフィール

よ2

Author:よ2
地味で共感を得難い、コケの魅力に取り憑かれ、観察や写真を撮りにでかけ、コケグッズを集めたり、つくったりの日々。コケ一色の毎日を綴るコケブログです。http://kokeiro.com