無人島でコケトリップ

早くも上半期が終わり、下半期に突入。
すでに、年末までのあれこれを念頭に置く今年は、いつもに増して経過が早い!
下半期は、フィールド活動を控えて少しお籠りするのですが、
『どうしても!』な場所には8月までに行くようにしています。
その中のひとつ、この1年ほどずっと気になていた場所。
たまたま知ったものの、いままで露ほども知らなかった場所。
もしかしたら、観察会の場所にもイケる?かも??な場所。
海開きをして、人が一気に増える前に偵察してきました。

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船で。

目指すは。。

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なんと無人島!

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東京湾に、気軽に行ける無人島があるのご存知ですか?
私は、全く知りませんでした。
その名も猿島。

横須賀の港から10分足らずで着いてしまうこの島では、釣りや海水浴も楽しめるようです。
島内は、かつて旧陸、海軍の要塞として使用されていた歴史遺産が残り、
なかなか雰囲気ある緑で静かな空気感を体感できるのです。

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ちょうど人も少なかったので、ひんやりしんとした静けさの中、鳥のさえずりと波の音を聞きながら
切り通しやトンネルをゆっくり散策。
コケ的目線ですと、種類が少なく市街地と同じようなメンツなので、ちょっと観察会的には微妙かな〜。
一個体を楽しむのではなく、群落の醸し出す景色を味わうコケ観向きですね。
壁には、ウロコゴケ科がほぼ全体を覆い尽くした中に、コバノチョウチンとかセン類がちらほらいます。
あとはジャゴケやヒメジャなどの葉状苔類。シダはなかなか見ごたえありそうです。
ですが、このコケ景観はなかなかの必見!
ベトナムのベンメリアに似ている雰囲気です。
最近では、ラピュタ的ジブリ的とかって表現されるんでしょうね。
(ちなみに、私は緑あふれる雰囲気ある場所を見たら、何でもかんでも「ジブリ」でまとまる表現にはイラつきます)

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一年中公開されている場所なようですので、胞子体が出るオフシーズン頃にまた来てみたい場所です。
しかも、この島はとても小さいので、1,2時間程度の滞在で帰る方も多い印象。
気軽に散歩に立ち寄る感覚で、ふらっと来れるのですが、周囲は海。
岩場も浜辺もあって、一島でコケも歴史もビーコミも楽しめてしまうのです!

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思わず海藻にも手を出したくなる面白さ。
下手すりゃ鳥取の浜より楽しいかもしれません。


コケノート作ってみました

7月23日、24日に「博物ふぇすてぃばる!3」という生き物系イベントが開催されます。
この数年一大ブームとなっているクリエイター系物販イベントの中でも異色のコチラ。
それぞれの分野にきちんと向き合って、きちんとした知識のもと広めようという出店者の集まりなので、
ハンドメイド雑貨によくある「〜モチーフ」「〜っぽく見えるかわいいもの」
というチープな次元ではない本気度が伺えるアイテムが拝めるのです。
なもんで、普段あまり気に留めない類のジャンルもついつい興味深く見てしまいます。

さて、そんな当イベント、去年に続いて今年も参戦いたします。
コケ友Kさんもコケマンガを引っさげて北海道から上京参戦いたしますので、
コケ好きの皆様にもぜひお立ち寄りいただけたらと思います。
ちなみに、私たちコケ班はDフロアでございます。
私がD-24で、ひっくり返すとD-42のKさんブース。
ただ、私は土曜のみしか参加できないので、初日がオススメでございます!

さて、このイベント。
出店には審査と抽選もあるのですが、さらに当日の条件に「ガクモンからエンタメ」という名の
展示物をしなければいけない、というものがあります。
『既存の学問や研究を受けた作品、または、それらを紹介する作品を自分のブースで展示・解説するという博物ふぇすてぃばる!ならではの企画』ということで、必須条件となっているのです。

正直、展示物を用意するだけで精一杯なので、本音は面倒臭い。。。。
とはいえ、販売OKだし、せっかくなので今年はノートを作ってみました!

コケイロ/ガクモンエンタメ

なぜにノート?というのは、以前より自分が必要だったから。
フィールドで使うメモ帳ではなく、顕微鏡でじっくりみたり、種を同定した際のまとめ用というのでしょうか。。
何冊かノートは使用していますが、結局走り書きのメモだったり、
講義の際のメモだったり。。とメモ帳も兼ねた乱雑で混沌とした中身になってしまって、
必要な事項を探し出すのに苦労していたのです。
途中から、適当なペラ紙に一種ごと同定記録をまとめていったのですが、
今度はそれをどうファイルしていくかに悩む。。バラバラで紛失しそうだし、めくる作業も面倒臭い。
そんな感じで、専用にノートが欲しいな〜と常々思っていたのです。
あと、ツバメノートに代表される大学ノートの表紙の枠!
あの有名な飾り枠をみると「これ蘚苔類でやりたくなるよね〜」と昔から妄想していたのです。

ということで、いつもと勝手が違う作品作りですが、
気分はすっかりツバメノートのパクリ版を作る気満々。苦手な入稿に四苦八苦。
ところが、仕上がったサンプルをみると。。。
がーん!イメージが違いすぎる!!
紙質も光沢も期待を裏切り、なんかとても嫌!(全面プリントになるため、紙だけ見た印象とかなり変わる)
なんか、すげ〜チープに見えるし、なにより私の入れたデータが最悪すぎる!!
コケノートは『絶対大学ノート!=ゆえにテープ製本!』とこだわっていた気持ちも萎え、
イチから仕様も変更してもらうことに。。。
本来は変更や修正ができないので、やっかいなお客だったでしょうが、
いろいろよくしていただいて、結果こっちの方が使いやすそう〜というものになった気がします。
結果オーライか。。 はたまた他人がみると両方大したことないのは変わりないか。。
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(失敗作は深緑色)

最終的には、このように全面クラフト紙仕様の手触り良い素朴なものにしました。

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これは採集袋からイメージした、というのと、単純にクラフト紙が好きだから、という理由から。
どうせなら、中身もクラフト紙にしちゃおう!と全てが茶色です。

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リングは白とかシルバーはよく見るのでゴールドにしてみました。

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表紙と裏表紙の内側には、それぞれセン類とタイ類・ツノゴケ類の基礎知識的なものを。
とはいえ、図鑑をみればより綺麗できちんとした図解が載っているので、そちらをみた方が良いに決まっています。
なので、ここでは私が個人的にど忘れしたり、ちょっと確認したい時に、
いちいち図鑑を引っ張り出すのが面倒な時、簡単に確認できるものをメインにスケッチ、走り書きのような感覚で搭載しました。また、今まで色々な講座や観察会で色々な先生に教わってきて、メモしてきたものも追加してあります。

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後方には、フィルムポケットを2枚付属させましたので、採集袋をいれたり、
お気に入りのポストカードやコケグッズを収納したり、資料を入れたりもできます。

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中身のページもオリジナルです。
色々検討した末に、限りなくシンプルにいこうと、上下2本線だけにしました。

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例えば、本来の私が必要だった使い方でいうと、こんな感じ。
上の段には、和名と学名。
真ん中のフリースペースには、同定時のスケッチ類を好きなように、好きなサイズで。
下段には、各図鑑のページもメモできる備考欄を。
何冊も何冊も広げて確認作業をするので、一つ一つの目次からいちいち探し出すのは一回きりにしたい。
後日、このノートをみれば色々と手間が省けるようにするのが目的だったのです。
(※ちなみに、この各図鑑のページをメモする発想は、コケ友Tさんの緻密で素晴らしい記録を間にあたりにして影響を受けたからなのです)
この下段は、枠など色々考えたりもしていたのですが、
他にページ数を書き足したり(冒頭のページで目次を作れば、なお検索しやすくなる)
パラパラマンガを足したりできるようラインだけにしました。

他にも例えば。。。
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顕微鏡の倍率を計算するためのメモを書いておく、とか

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コケをやる人の多くが陥りがちな、知ったかぶりを戒めるために、
こまめにチェックできるよう心得を貼っておくとか、
(※岡山コケの会ニュースNo39(15年2月号)掲載。ブログ記事→

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あとは、観察会の際に見たリストをずらっと書き出し記録しておくとか。。

蘚苔類ノートとしては、こんな感じで使いこなせるようなのを目指してみたのですが、
もちろん、ただのメモ帳やお小遣い帳、トラベルノートとしてや、
落書き帳、植物観察。。。。。。。などなど、ジャンル問わず様々に使えるかな〜とも思っています。
サイズは、大きすぎず、小さすぎずのA5サイズ。

表紙の蘚苔類は、何のどの部分が描かれているでしょうか?!
とりあえず、博物ふぇすでのみ販売いたします!
きっと残るので、その時は京都展で出すと思いますが、
1冊も売れなかったとしても、自分で使い続けられるだろう事もノートにした理由の一つです。

よろしければ、一冊お手元にいかがでしょうか。。

コケイロ


★ その他の出品予定の色々はコチラで紹介しています。→コケイロ




ちょっと内容が雑なアップです。。

気づいたら、トップに変な広告表示がされるまで放置しておりました。。
長期に渡る体調不良で諸々の予定が止まってしまったので、挽回中です。
まだまだ先だと思っていた博物ふぇすも、気付ば来月。
あ〜間に合うのか!!


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5月21日は、岡山コケの会関東支部(通称:オカモス関東)名義で観察会を主催しました。

自分的には、先生も参加者も奇跡的な集合をかけられたという贅沢仕様で大変満足まんぞく。
今年分は、諸事情で秋回を前倒しで早めたので年内最後の回でした。
なので、その分の気合を入れていたのですが、お陰様で通常よりも定員もオーバーの大所帯。
ちょっと周辺がバタつきますが、来年も変わらず開催していけたらいいな、とは思っております。

そして本来は、その備忘録を早くしたかったのですが、何となく時効な気分です。
その分、参加者がブログに詳細を綴っておられます。
そもそも遠方であるこの二人が顔を揃えて参加したこと自体がすでに稀な出来事。
わざわざここをご訪問いただく方々は、すでにお二人の方もお立ち寄り済みの方がほとんどでしょうが、
まだの方はぜひ。ちなみにMさんはリンクした記事以外にも、もう2記事ほど観察会についてアップされております。

おなじみコケ友のMさんとFさん
Mさんブログ→こちら
Fさんブログ→こちら

おまけ: 病床に伏せる私を元気づけたあの奇跡のダンゴゴケ。
観察会の少し前から翳りを見せはじめ、観察会当日にはついに半分以下にまでに。
田んぼでない環境ではどうなるのかも、まだまだ謎多きミステリアスなコケですが、
やはり、多年生ではない模様。
気づくのが遅すぎたために、わずかな鑑賞期間となってしまって、それだけが悔やんでも悔やみきれない!
また来年。もしもよろしければ、我が家にお顔を出していただけましたら幸いです。
心よりお待ち申し上げております。m_ _m
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嬉しい発見

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去年のGWは、高知にコケ合宿に行ってたし、
一昨年は、旅先の大島でコケ観察三昧だったし、
その前の年と前の前の年(12年、13年)は、高尾山よりさらに奥に入ったのどかな山や里山でハイキングしながらコケ観察。
ここ数年、何かといえば「コケ目線」で休暇を満喫しておりますが、
今年は、残念ながらコケ的なお出かけができずじまい。。。(>_<)
仕方なく他の予定を優先している今年です。
しかも4月中旬からひいた風邪の酷いこと、治らないこと!!
見事に丸々2週間。
喉も目も腫れ上がり、ラスト5日間は一切の会話もできず、ジェスチャーと筆談でやり過ごすという、
暗く無駄な半月を過ごしてしまいました。。
14日もあれば、博物ふぇすの準備がどれだけ進んでいたことか。。はあ、健康って何よりも大事。。。。

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そんなつまらぬ4月を過ごしてGWを迎えてしまったのですが、
だいぶ体調も良くなり、ふと寝室のベランダにあるプランターが急に気になりました。
この部屋は、北側にもベランダがあるので、森林性のコケはここで育てるようにしているのです。
観葉植物を育てるような綺麗な感じではなく、一見枯れ果てた残骸から復活&繁殖させたり、
株分けして増やしていったりで、その成長を見守る観察用目的や、作品で使う目的だったり。
基本的に放置だし、地味なゾーンなのでこまめにチェックはしないのですが、それが急に気になりだして。。
草むしりも兼ねて、久しぶりにじっくり目を凝らしながら手入れをしだしたところ。

あれ。。
あれれれれ。。。!!
あれ、まあ!!!

「ダ、ダ、ダ、ダンゴゴケ!!!」

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何と我が家のプランターにダンゴゴケが芽吹いておったのです。ぶったまげ。
わずか直径2cm程度の小さな小さなコロニーですが、「ようこそ!我が家へ!!」
(それにしても、気づくのが遅い。。2月3月にはもう気づける存在感はあったはず。。)

ダンゴゴケとは、「キビノダンゴゴケ」という可愛らしい名前だけど、
岡山県でしか発見されていないという変なコケ。
去年、その第一発見者であるコケ友さんが、顕微鏡観察用に少し送ってくれたのですが、
苔類なので、標本にしてもなあ。。と試しに育ててみることにしたのでした。
ところが胞子を散布した後、みるみるうちに姿を消した後は、跡かたもなくなり。。
胞子が発芽する様子も一向になく、いつしかそのスペースはすっかり蘚類に覆われる結果となっていたのでした。
他では発見されない不思議さから、何かこだわりが強いコケなんだろう、
と思っていたので、失敗は想定通り。
ただ、せっかく送っていただいたコケを無駄にしてしまったような気と、
もっとちゃんといっぱい写真撮っておけばよかった〜という後悔が少しありました。

ところが、丸々1年ちょっとたったこの度、その場所から離れた所でひょっこり出現しやがったのです!
「もう一度、手元でじっくり見てみたいな〜。岡山行かないとなあ〜」なんて思っていた矢先の出来事でした。

つまらぬ日々が、チャラになった感があるご褒美的な嬉しい出来事。
ゲンキンなことに、それから体調は一気に回復してしまいました。
そして連日、舐め回すように眺めてはニヤニヤしているGWなのです。




春を満喫

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桜さきましたねー!!
↑写真は、数年前のものですが、家の脇が2キロほどの桜通りになっていて、
ベランダからもちらっと見えるのがこの時期の楽しみの一つなのです。
普段下ばかりみているけれど、この時期ばかりは上も見るので、とにかく歩くだけでも忙しい!

最近は、あまり外に出ずに静かに暮らしていたのですが、
つくしの出現と気温の上昇に伴って、ウズウズ。
久しぶりに、近場の観察スポット・高尾方面へタマゴケやアミガサタケの様子を伺いに出かけてみました。


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もうすっかりどの子も目が真っ赤!
まだ青いかな?というのを何となく期待していたので、もうここまで進行してたか!と若干焦りました。
そこで、ふと思いだして以前のタマゴケ記録をチェックしてみたら、
青から赤への変貌気はあっという間。3月の後半1週間で一気に色づくようですね。
4年前のブログ→こちら

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↑ちなみに去年同じ場所で見たのは3/6と上旬。
思ったより早くにチェックしに行っていたのですね。

この時期は、桜の変化も早くて1日足りとも見落とせない景色が多いですが、
コケも同じく。
変化激しい苔類だけでなく、蘚類もウカウカしていられん!あー忙しい。


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おまけ: かわいい枝を見つけました。

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プロフィール

よ2

Author:よ2
地味で共感を得難い、コケの魅力に取り憑かれ、観察や写真を撮りにでかけ、コケグッズを集めたり、つくったりの日々。コケ一色の毎日を綴るコケブログです。http://kokeiro.com