コケでないコケで楽しむ
- 2017/04/24 11:19
- Category: コケで遊ぶ
ご無沙汰な投稿なのです。
さして見にくる方がいるページではなし、何となく更新しませんでした。
忙しいながらも、それなりに日々コケネタはあったはずなのですが、すっかり忘れてしまいました。
やはり脳内の整理と記録にもアウトプットは必要だろうと再開してみます。
★
とはいえ、久々の投稿は
探し物のの過程でたまたま気づいた地衣類話です。
生き物屋さんと接していると、地衣類ごときの話では珍しくもなんともなく、
ごく自然に発せられる名前の数々ではありますが、
よくよくよーく冷静になると、地衣類について話せるのはあまり普通ではないのですよね。
でも、コケよりもずっとずっと世間に、静かにとても静かにひっそりと身近に息づいていたのですよ。
地衣類が!
まさに普段の生態のごとく、姿が変わっても誰に気づかれることもなく、
素知らぬ顔をして、いつの間にか近くにいたよ!!みたいな。
当たり前のように手にしたものが、実は地衣類の恩恵を受けたもので出来ていた。
という意外な事実は、リトマス紙や植物染めを知った時のような新鮮な驚きでした。
誰もが頻繁にいくであろう100均、スーパーやドラッグストア。
私は行き慣れたこの場所で思わぬ地衣類との遭遇を果たしました。
はて、みんな普通に知ってたのかな。
思わず鼻息荒くなったのって私だけか?!
これ常識なのかしら。
今更気づいたの?レベルなのかしら。
それは、こちら。
ジャン!
のど飴たちです。
アイスランドモス:
学名:Cetraria islandica/英名:Iceland moss/和名:イスランドゴケ
ウメノキゴケ科
エイランタイとも呼ばれている。
北欧人にとって大切な食料であり、自然薬であったようです。
植物療法ではトニック効果のあるハーブとして位置付けられている。
食欲不振、口腔粘膜の炎症、空咳、喘息、糖尿病、病後の体力回復、強力な抗菌作用など、
このような効果から、北欧の薬局ではトローチが販売されているそうです。
またハーブティーのティーバッグ?も販売されているそうで、ずっと気になっていました。
しかしながら、北欧へいく予定などとうてい出てきません。
ノルウェーにいる母の友人に頼んでもらったのですが、話が通じないのかノルウェーには無いのか撃沈。
この2,3年は、ふとした時に思い出しては、通販などで出回って無いかとちょくちょく探していたものです。
ところが、灯台下暗し。
普通に、のど飴に入っとる!しれっと入っとる!
いろいろ調べてみたところ、結構あちこちで販売されているものに入っているのです。
例えば、
飴ばかりあっても食べきれませんので、これ以上買いませんでしたが、他にもまだありました。
「地衣類ちいるい」とは、菌類と藻類の共生生物で、お互いに助け合い支えあうことで自活できるという特殊な生き物のことですが、どちらかというと菌類になるので、植物のくくりではありません。
しかし、和名にはたいてい「◯◯ゴケ」と「コケ」の名がつくので、蘚苔類の仲間だと誤認されがちです。
というか、そもそも地衣類の存在自体を認識されている方が、一般的にどれほどいるのか。。というレベル。
でも、コケよりもずっと身近に潜んでいたんですねえ。
ところで、
プリザーブド加工されたアイスランドモスは、ハナゴケ科の地衣類だと思っていました。
というか、たぶんそうだと思うのです。
しかし、上記にあるように効能として期待されるハーブとして扱うような位置付けの場合でいうところのアイスランドモは、学名がCetraria islandica
「エイランタイ」と「ハナゴケ」は違うのですよ、科も違うし。
コケのくくりだけでなく、地衣類の中でも名前が混濁しているのでしょうか。。
しまいには、「フィンランドモス」という商品名の場合もあるし、結構こんがらがりますね。
様々な商品や作品に使われているし、用意に入手できるので見たことある方も多い一つかと思います。
ほぼ確実に「苔」として商品説明されているので、あれを地衣類も含んだ「広義の意味のコケ」であって、
「狭義のコケ(つまり蘚苔類)ではない」ということまで認識して使っている人は、かなり少数派です。
ましてや、ハナゴケとエイランタイとの分別みたいな次元になるともう生き物屋さん以外、絶対に通じなさそう。
地衣類は好きですが、詳しくはないので、このあたり、
地衣類屋さんと接する機会があった際には、ぜひ聞いてみたい一つです。
ちなみに、地衣類は存在の認識は蘚苔類以下ですが、
具体的に人と直接関わる云々については、蘚苔類よりも人の役に立っている気がします。
ハーブとしての薬効や染色についてもそうですが、
アロマ界でも「オークモス(ツノマタゴケ)」などがメジャーです。
オークモスは熟成中や抽出中に成分変化が起こって香気が生成されるそうです。
香水など調合する際に重要な原料となるとか。
免疫回復作用や、線虫駆除作用、プレッシャー排除作用などなど。
ポプリなど香りで堪能するのが主なオークモスですが、
珍しく飲用ができるということで、ドライを入手したので早速ハーブティーにしてみました。
香り同様、本来単体で使うものではないのでしょう。
個人的には結構苦手な風味で、美味しいとは感じません。
変な甘みがあります。
でも、ジャゴケ食と同じく、興味あるもの隅々五感をフルに使って楽しみたい!
地衣類もそういった感じで食せただけですっかりご満悦なのです。
さして見にくる方がいるページではなし、何となく更新しませんでした。
忙しいながらも、それなりに日々コケネタはあったはずなのですが、すっかり忘れてしまいました。
やはり脳内の整理と記録にもアウトプットは必要だろうと再開してみます。
★
とはいえ、久々の投稿は
探し物のの過程でたまたま気づいた地衣類話です。
生き物屋さんと接していると、地衣類ごときの話では珍しくもなんともなく、
ごく自然に発せられる名前の数々ではありますが、
よくよくよーく冷静になると、地衣類について話せるのはあまり普通ではないのですよね。
でも、コケよりもずっとずっと世間に、静かにとても静かにひっそりと身近に息づいていたのですよ。
地衣類が!
まさに普段の生態のごとく、姿が変わっても誰に気づかれることもなく、
素知らぬ顔をして、いつの間にか近くにいたよ!!みたいな。
当たり前のように手にしたものが、実は地衣類の恩恵を受けたもので出来ていた。
という意外な事実は、リトマス紙や植物染めを知った時のような新鮮な驚きでした。
誰もが頻繁にいくであろう100均、スーパーやドラッグストア。
私は行き慣れたこの場所で思わぬ地衣類との遭遇を果たしました。
はて、みんな普通に知ってたのかな。
思わず鼻息荒くなったのって私だけか?!
これ常識なのかしら。
今更気づいたの?レベルなのかしら。
それは、こちら。
ジャン!
のど飴たちです。
アイスランドモス:
学名:Cetraria islandica/英名:Iceland moss/和名:イスランドゴケ
ウメノキゴケ科
エイランタイとも呼ばれている。
北欧人にとって大切な食料であり、自然薬であったようです。
植物療法ではトニック効果のあるハーブとして位置付けられている。
食欲不振、口腔粘膜の炎症、空咳、喘息、糖尿病、病後の体力回復、強力な抗菌作用など、
このような効果から、北欧の薬局ではトローチが販売されているそうです。
またハーブティーのティーバッグ?も販売されているそうで、ずっと気になっていました。
しかしながら、北欧へいく予定などとうてい出てきません。
ノルウェーにいる母の友人に頼んでもらったのですが、話が通じないのかノルウェーには無いのか撃沈。
この2,3年は、ふとした時に思い出しては、通販などで出回って無いかとちょくちょく探していたものです。
ところが、灯台下暗し。
普通に、のど飴に入っとる!しれっと入っとる!
いろいろ調べてみたところ、結構あちこちで販売されているものに入っているのです。
例えば、
飴ばかりあっても食べきれませんので、これ以上買いませんでしたが、他にもまだありました。
「地衣類ちいるい」とは、菌類と藻類の共生生物で、お互いに助け合い支えあうことで自活できるという特殊な生き物のことですが、どちらかというと菌類になるので、植物のくくりではありません。
しかし、和名にはたいてい「◯◯ゴケ」と「コケ」の名がつくので、蘚苔類の仲間だと誤認されがちです。
というか、そもそも地衣類の存在自体を認識されている方が、一般的にどれほどいるのか。。というレベル。
でも、コケよりもずっと身近に潜んでいたんですねえ。
ところで、
プリザーブド加工されたアイスランドモスは、ハナゴケ科の地衣類だと思っていました。
というか、たぶんそうだと思うのです。
しかし、上記にあるように効能として期待されるハーブとして扱うような位置付けの場合でいうところのアイスランドモは、学名がCetraria islandica
「エイランタイ」と「ハナゴケ」は違うのですよ、科も違うし。
コケのくくりだけでなく、地衣類の中でも名前が混濁しているのでしょうか。。
しまいには、「フィンランドモス」という商品名の場合もあるし、結構こんがらがりますね。
様々な商品や作品に使われているし、用意に入手できるので見たことある方も多い一つかと思います。
ほぼ確実に「苔」として商品説明されているので、あれを地衣類も含んだ「広義の意味のコケ」であって、
「狭義のコケ(つまり蘚苔類)ではない」ということまで認識して使っている人は、かなり少数派です。
ましてや、ハナゴケとエイランタイとの分別みたいな次元になるともう生き物屋さん以外、絶対に通じなさそう。
地衣類は好きですが、詳しくはないので、このあたり、
地衣類屋さんと接する機会があった際には、ぜひ聞いてみたい一つです。
ちなみに、地衣類は存在の認識は蘚苔類以下ですが、
具体的に人と直接関わる云々については、蘚苔類よりも人の役に立っている気がします。
ハーブとしての薬効や染色についてもそうですが、
アロマ界でも「オークモス(ツノマタゴケ)」などがメジャーです。
オークモスは熟成中や抽出中に成分変化が起こって香気が生成されるそうです。
香水など調合する際に重要な原料となるとか。
免疫回復作用や、線虫駆除作用、プレッシャー排除作用などなど。
ポプリなど香りで堪能するのが主なオークモスですが、
珍しく飲用ができるということで、ドライを入手したので早速ハーブティーにしてみました。
香り同様、本来単体で使うものではないのでしょう。
個人的には結構苦手な風味で、美味しいとは感じません。
変な甘みがあります。
でも、ジャゴケ食と同じく、興味あるもの隅々五感をフルに使って楽しみたい!
地衣類もそういった感じで食せただけですっかりご満悦なのです。
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