スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

コケでないコケで楽しむ

ご無沙汰な投稿なのです。
さして見にくる方がいるページではなし、何となく更新しませんでした。
忙しいながらも、それなりに日々コケネタはあったはずなのですが、すっかり忘れてしまいました。
やはり脳内の整理と記録にもアウトプットは必要だろうと再開してみます。



とはいえ、久々の投稿は
探し物のの過程でたまたま気づいた地衣類話です。

生き物屋さんと接していると、地衣類ごときの話では珍しくもなんともなく、
ごく自然に発せられる名前の数々ではありますが、
よくよくよーく冷静になると、地衣類について話せるのはあまり普通ではないのですよね。
でも、コケよりもずっとずっと世間に、静かにとても静かにひっそりと身近に息づいていたのですよ。
地衣類が!
まさに普段の生態のごとく、姿が変わっても誰に気づかれることもなく、
素知らぬ顔をして、いつの間にか近くにいたよ!!みたいな。

当たり前のように手にしたものが、実は地衣類の恩恵を受けたもので出来ていた。
という意外な事実は、リトマス紙や植物染めを知った時のような新鮮な驚きでした。

誰もが頻繁にいくであろう100均、スーパーやドラッグストア。

私は行き慣れたこの場所で思わぬ地衣類との遭遇を果たしました。
はて、みんな普通に知ってたのかな。
思わず鼻息荒くなったのって私だけか?!
これ常識なのかしら。
今更気づいたの?レベルなのかしら。

それは、こちら。
ジャン!
のど飴たちです。

3


アイスランドモス:
学名:Cetraria islandica/英名:Iceland moss/和名:イスランドゴケ
ウメノキゴケ科
エイランタイとも呼ばれている。
北欧人にとって大切な食料であり、自然薬であったようです。
植物療法ではトニック効果のあるハーブとして位置付けられている。
食欲不振、口腔粘膜の炎症、空咳、喘息、糖尿病、病後の体力回復、強力な抗菌作用など、

このような効果から、北欧の薬局ではトローチが販売されているそうです。
またハーブティーのティーバッグ?も販売されているそうで、ずっと気になっていました。
しかしながら、北欧へいく予定などとうてい出てきません。
ノルウェーにいる母の友人に頼んでもらったのですが、話が通じないのかノルウェーには無いのか撃沈。
この2,3年は、ふとした時に思い出しては、通販などで出回って無いかとちょくちょく探していたものです。

ところが、灯台下暗し。
普通に、のど飴に入っとる!しれっと入っとる!

いろいろ調べてみたところ、結構あちこちで販売されているものに入っているのです。
例えば、

3

2

4
5


1
6

飴ばかりあっても食べきれませんので、これ以上買いませんでしたが、他にもまだありました。

「地衣類ちいるい」とは、菌類と藻類の共生生物で、お互いに助け合い支えあうことで自活できるという特殊な生き物のことですが、どちらかというと菌類になるので、植物のくくりではありません。
しかし、和名にはたいてい「◯◯ゴケ」と「コケ」の名がつくので、蘚苔類の仲間だと誤認されがちです。
というか、そもそも地衣類の存在自体を認識されている方が、一般的にどれほどいるのか。。というレベル。
でも、コケよりもずっと身近に潜んでいたんですねえ。

ところで、
プリザーブド加工されたアイスランドモスは、ハナゴケ科の地衣類だと思っていました。
というか、たぶんそうだと思うのです。
しかし、上記にあるように効能として期待されるハーブとして扱うような位置付けの場合でいうところのアイスランドモは、学名がCetraria islandica
「エイランタイ」と「ハナゴケ」は違うのですよ、科も違うし。
コケのくくりだけでなく、地衣類の中でも名前が混濁しているのでしょうか。。
しまいには、「フィンランドモス」という商品名の場合もあるし、結構こんがらがりますね。
様々な商品や作品に使われているし、用意に入手できるので見たことある方も多い一つかと思います。
ほぼ確実に「苔」として商品説明されているので、あれを地衣類も含んだ「広義の意味のコケ」であって、
「狭義のコケ(つまり蘚苔類)ではない」ということまで認識して使っている人は、かなり少数派です。
ましてや、ハナゴケとエイランタイとの分別みたいな次元になるともう生き物屋さん以外、絶対に通じなさそう。

地衣類は好きですが、詳しくはないので、このあたり、
地衣類屋さんと接する機会があった際には、ぜひ聞いてみたい一つです。

ちなみに、地衣類は存在の認識は蘚苔類以下ですが、
具体的に人と直接関わる云々については、蘚苔類よりも人の役に立っている気がします。
ハーブとしての薬効や染色についてもそうですが、
アロマ界でも「オークモス(ツノマタゴケ)」などがメジャーです。

7

オークモスは熟成中や抽出中に成分変化が起こって香気が生成されるそうです。
香水など調合する際に重要な原料となるとか。
免疫回復作用や、線虫駆除作用、プレッシャー排除作用などなど。

ポプリなど香りで堪能するのが主なオークモスですが、
珍しく飲用ができるということで、ドライを入手したので早速ハーブティーにしてみました。

8

香り同様、本来単体で使うものではないのでしょう。
個人的には結構苦手な風味で、美味しいとは感じません。
変な甘みがあります。

でも、ジャゴケ食と同じく、興味あるもの隅々五感をフルに使って楽しみたい!
地衣類もそういった感じで食せただけですっかりご満悦なのです。




ハート

ハート1


ハート3

ハート2


ハート4

エゾスナゴケの雫にハート❤︎を投影してみました。
あまりに小さいのでわかりますでしょうか??

生き物屋さんの中で話題沸騰していた「CanCam」の付録、ハート型の自撮り用ライト、
ちゃっかり私も買ってしまいました。
それにしても、虫屋さんたちの発想力、柔軟力には舌を巻きます。
改造すると、ファーブルミニにもピッタリだそうで、そのためにも買ってみたりしたのですが、
私にはちょっと破壊だけで終わってしまいそうな予感です。
その代わり、ハートをコケで活かせぬものかと、つりそうにプルプルする手を必死に固定し、
試行錯誤で撮ってみました(笑)

なかなか、自分の時間を捻出できず、ゆえにコケ学を深める事なぞさっぱりな今年。
こればっかりは仕方がないので、焦らずのんびり。。と構えつつも、
こんな写真を撮る時間で、一つ解剖でもできたかな。。。なんて後悔してみたりも。。(苦笑)


ハート
本当は、こうやって使うものなんですよね。
コケ目的で買ったものだから、我が子を目の前にしても人間で撮る発想にはならず。
随分たってから、ふと思いたち、本来の使い方をしてみたのでした。



新年コケ始め

3(目はペンで書いたもの。あまりにミクロサイズに点を打つため歪んでしまう)

今更ですが、あけましておめでとうございます。
特に誰が来る、でもないブログですが、なんだかんだで8年目。
コケばかりのネタでよくまあ続くもんだと、我ながら感心しました。
今年酉の年、鳥ネタで遊べそうなコケが蘚苔類界には色々あって和名バンザイ!な年です。
しかも、ヒメトサカゴケやらトサカホウオウゴケやら、トサカが付くものもあったりなんかで、
まさに「苔コッコー」と、これはもうコケの年なんじゃないかとこじつけたくなるほど。
それに、そもそもセン類の胞子体には鳥に見えるものが多いなあ。

そんなこんなで時に真面目に、
ほとんどはくだらない遊びを交えて、コケとの触れ合いを今年も時たま記録していきます。

★★★★

さて、そんな新年コケ始めは、ダンゴゴケの観察とコケ遊び色々、コケ調理で幕を開けました。

すっかりお正月もあけてしまいましたが、お餅はまだ残っています。
前前回の記事でジャゴケを調理した感想を書きましたが、
あの後、ジャゴケチップスにも挑戦してみました。

香ばしくゴマ油で軽く揚げて塩をひとつまみ。(小さいのでフライパンで焼いたようなものですが)
これが、結構意外にイケまして、お浸しより数倍手が進みます。
菓子袋に入ってテレビを見ながらビールと出されたら、気づかずぱくぱく食べてしまうかも。

その時に海苔っぽい印象を受けたので、
正月あけで残った餅を前に「よし、これは餅と一緒にたべてみよう」と思いつきました。
味付けは醤油で。

1

醤油とごま油、お餅のテイストが勝っているのはご愛嬌。
しかしながら、ジャゴケ無しと有を食べ比べると、やはり違う印象。
ちゃんとジャゴケが海苔のようなアクセントの役割を若干担っている様子です。
海苔が無いけど、餅はある。そんな時は是非一度お試しあれ!

Sphaerocarpos donnellii Austin

キビノダンゴゴケ(Sphaerocarpos donnellii Austin)
そのままでも、ルーペでも、顕微鏡でも、
実に美しい!

9_20161214110822b14.png

5_201612141108027c5.png

7_20161214110819d63.png

6_20161214110817868.png


3_20161214110759a86.png


2_20161214110757cab.png


1_2016121411075614b.png

4_201612141108006d7.png

8_201612141108214a2.png


一昨年くらいに岡山のコケ友さんからほんの少しおすそ分けいただいた本種。
小さな鉢に入れたものの、すぐに姿を消してしまいました。
しかし1年後になんと発芽。
この時の株は5月で消滅。発見が4月と随分気づかなかったので、あっという間の観察期間。
いつから出ていたのかわかりませんでした。

そしてこの11月。
新たに出現しているのを確認しました。
前回よりぐっと早くチェックできたので、今後の動向を見届けたいな。
これもまた5月くらいまではいてくれるのだろうか。。
ダンゴゴケといえば、この特徴的な包膜の印象が強烈ですが、
今回の我が家は葉状体が多め、そして綺麗でうっとり。
この度の発見も、鉢の上の葉状体で気づいたのです。

前回の記事はコチラ→

キビノダンゴゴケについては
コチラ→その1
    その2
    その3
                 

コケを調理する

先日「所さんの目がテン!」でやっていたコケ特集。
(関東では11月でしたが、関西は12月とズレがあるそうです。)

科学番組らしく、通常のコケ特集とは異色な内容で、
中でも「コケを料理する」というテーマでの実験は非常に興味深かったです。

『コケを食する』的な発想は、今に始まったことではなく、いろいろなコケ本にも書いてあるし、
コケ友さん達と味について談義で盛り上がることも多々。

私も、キヨスミイトゴケやオオカサゴケ、ニスビキカヤゴケ、ジャゴケ、などなど。
気が向いたら口に入れることもしばしばありましたが、料理はしたことがありません。
ミズゴケのてんぷらは有名ですが、肝心のミズゴケ入手が困難なので、未体験です。
とはいえ、一度は食べてみたいな〜とミズゴケを自分で育て始めて早5年?
結局、よく育ったかと思ったら、食べる前にいなくなりかけ、また生えて、また消えかけ。。。
となかなか安定せぬまま、中途半端に鉢の中で今日まで来てしまっており、てんぷらにするほどの余裕ができない始末。

そんななか、テレビで今回紹介されたレシピの具材はなんと「ジャゴケ」
ジャゴケならば、我が家に結構います。
しかもそこそこ年月を経て層になっているので、一番上をめくれば土が付いてくることなく、
腹鱗片も仮根もきれいに剥がれてくれる。

1_20161123143731cdd.png

ということで、早速調理を開始してみました。
ジャゴケのおひたし的なものです。
味付けは簡単に麺つゆ。そしてお酢。

2_20161123143730f41.png

まずはよくよく水洗い。念入りに。
しっかり食べられる量か謎なので、少量で試します。

3_201611231437314fa.png

そして沸騰した鍋で茹でる。消毒も兼ねて。
この時、ふわっと芳醇な香りが鼻を抜けました。
これが、ジャゴケ特有の香り成分であり、マツタケと同じと言われる香りです。
温められてアロマテラピーのように広がったのでしょう。
4_20161123143736bd8.png

出来上がった料理は、茹でたために香りは飛んでしまいあまりない状態。
お湯の中に溶け出してしまったのかしら。
ジャゴケのマツタケ風味を生かすためには、ぐつぐつ茹でるのではなく、
熱燗でヒレ酒やマツタケ酒のように「蛇酒」にしてはどうだろうか。
めっきり寒さ厳しくなりつつある今日この頃、本来なら今すぐにでも試したい所だが、
禁酒中の身であるために断念せざるを得ないのです。ああ〜残念。

そして、調理の続き。
何となく気持ち的に色止めになるかな、と氷水で冷やす。

茹でたために、もっとふんにゃりと、柔らかくなってしまうかとおもったら、
葉状体のシャリシャリというような食感はしっかり残っていました。
(他の食材で似た食感のものを探しているのですが、見つからない。。。)
同定する時に、葉状体の断面をカットする時にかすかに指先に感じるあの感触。
あれがそのままお口の中でも、というような感じです。←伝わりづらい表現..........。

5_20161123143735815.png

そして気になるお味は、絶賛するほどではないですが、普通に食べることができてしまう味です。
しれっと食卓に乗せても平気そうな。。
かすかに苦味はある気もするが、お酢のおかげでそれが良い塩梅に生かされています。

お酢や麺つゆの味が強すぎて、それでどうにかなっているような気もしなくもないのですが、
とはいえ、後味も悪くないですし、クセも無いので問題なく食せるのでしょう。
でもこれをご飯と一緒に食べて見る、というチャレンジはできずにおります。

さて次は、ジャゴケチップスに挑戦してみます。

Pagination

Utility

プロフィール

よ2

Author:よ2
地味で共感を得難い、コケの魅力に取り憑かれ、観察や写真を撮りにでかけ、コケグッズを集めたり、つくったりの日々。コケ一色の毎日を綴るコケブログです。http://kokeiro.com

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。